原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -ピッティ宮殿編-

2016年02月10日 | 旅行・グルメ
 (写真は、メディチ家の邸宅だったという ピッティ宮殿。)




 アルノ川のポンテ・ヴェッキオ橋を渡ってそのまま大通りを南西の方向へ進むと、直ぐにピッティ宮殿がそびえている。



 ここは、元々15世紀にピッティ家の邸宅として建てられた宮殿を、メディチ家一世が愛妻のために購入したとの歴史があるらしい。

 その後増改築が繰り返され、現在では広大な宮殿内には「パラディーナ美術館」や「銀器博物館」「陶器博物館」「衣装博物館」等々、ゴージャスだったメディチ家の暮らしぶりを物語る展示が多くなされているとのことだ。

 その広々とした前庭では、観光客のみならず地元の親子連れ等も寛いでいたようだ。



 建物の外壁には、大きなライオンの顔の像が幾つもある。
 どうやら、イタリアにはローマのみならずライオンの顔象が好まれて造られている様子だ。

 サンマルコ美術館でもお目にかかったが、このピッティ宮殿の外壁にも大きなライオン顔象があり、
娘とその口の中に手を入れふざけている写真を幾枚か撮影した。
 (左欄「フォトチャンネル」に掲載しておりますので、よろしければご覧下さい。)

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -アルノ川編-

2016年02月10日 | 旅行・グルメ
 (写真は、フィレンチェの真ん中を流れる観光名所 アルノ川。 ポンテ・ヴェッキオ橋の上から撮影したもの。)



 冒頭から大幅に話題をずらして、少し私事を愚痴らせていただこう。

 記憶が鮮明なうちにイタリア旅行記を一気に綴り終えたい思いは山々なれど、旅行中溜めこんでいる雑務に追われる日々だ。
 まず、来る2月15日が義母の青色申告指定日だ。 現在高齢者有料介護施設入居中の義母の不動産貸付業を代行している私が、毎年申告書の作成業務も実施し申告に出かけている。
 旅行から帰国後、合間を縫ってはその計算をする傍らの旅行記執筆だ。
 しかも先日、義母の新たな介護認定結果が出た。  予想通り要介護度が上がり、認知症状の低下と身体能力の衰えに拍車がかかっている。 
 その義母が、私のイタリア旅行中よほど心細かったのだろう。
 帰国後毎日、1日数回電話を掛けて寄越す。 やれ「何かを無くした」、さて「電話が壊れて聞こえない」等々との訴えに、何をやっていても中断させられる…   (無くしたのは貴方の記憶、壊れているのは貴方の頭の中だよ!)と喉元まで出かかるのを堪えて、「来週施設を尋ねた時に探します。電話の調子も確認します。」等々と出来得る限り優しく対応しつつ義母を安心させる日々だ。

 2月15日の税務青色申告に引き続き、翌日は義母の整形外科の付き添い、そして施設のケアマネジャー氏との今後の介護計画の立て直しと、来週は多忙な日が続く。
 今週中にイタリア旅行記を完成させることを目標に、気持ちを入れ替えよう。

 

 まさにアルノ川の水のようにどんよりと濁りそうな我が精神状態だが、気を取り直して旅行記に戻る事とする。

 さて、そのアルノ川だが、確かに水が濁っている。 それが如何なる理由によるのかは確認出来なかったが、むしろこの濁り様が古き歴史を刻んで来たフィレンチェの街にマッチしているようにも思えるから不思議だ。

 ここは、大聖堂ドウオモに程近い場所であることも大きな理由だろうが、大勢の観光客で賑わっている。
 特にポンテ・ヴェッキオ橋の両側に何故か宝石屋が軒を連ねているのも見どころだ。
 この建物を橋の裏側から見物すると、その古さに驚かされる。 これでよく崩壊しないなあと、地震国に生きる人間としては心配になるものだ。
 
 私もヴェッキオ橋の手前のアクセサリー店にて、高額“ではない”ネックレス3点とブレスレット1点を買い求めた。


 フィレンチェと言えばアルノ川沿いにある「ウフィッツ美術館」が世界的に超著名だが、そこを訪れるに先立ち、橋を渡って直ぐの場所にある「ピッティ宮殿」を訪問するべく徒歩を続ける。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -フィレンチェ昼食編-

2016年02月09日 | 旅行・グルメ
 (写真は、回転木馬が眺められる広場にて見つけた昼食レストランにて注文した料理を撮影したもの。)



 さて、その回転木馬がある広場に我が過去に於ける子育て時期の郷愁を煽られ、この広場を眺められる場所で昼食を採りたいと意図した。



 その食事処はすぐに見つかった。

 まさに、観覧車の真横にテラスを設けていたレストランの担当者が、我々観光客母娘を当該レストランへと誘(いざな)ってくれた。


 大聖堂ドウオモに程近いフィレンチェ中心地域とは、観光客向けの(?)ブランド店が多いのに加えて、レストランも高級店舗が軒並みに営業している様子だ。


 まあ、それでもいいだろう。 我が娘がイタリアンを愛好していることだし。
 と太っ腹になった私は、誘われるがままにそのレストランのテラスへ入った。

 すぐさま、男性担当者が我々を回転木馬に間近いテラスの窓際の席に案内してくれた。


 メニューは既に決定していた。
 イタリア入りして以降、未だ食していない「ピザ」に決まっている!
 私の好みで「シーフードピザ」を注文すると、アサリと小さいムール貝そして白身魚が沢山トッピングされたLLサイズのピザが運ばれて来た。
 後はサラダだが、これには揚げたドデカいポテトが入っていてこれまたボリュームたっぷりだ。
 そして、いつものごとくミネラルウオーターとカフェラッテを注文して、ゆるりと回転木馬を眺めつつの昼食だ。



 足の痛みにかこつけたのと、ピザが大きいのが幸いして、このテラスレストランにて1時間以上ゆったり寛いだ。

 酒を注文した訳でもないのに、会計総額が50ユーロ程(日本円にして6500円程)と昼食にしてはかなりの高額だったが、少し精気を取り戻して、再びフィレンチェの街へ徒歩観光に出発する。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -回転木馬がある広場編-

2016年02月09日 | 旅行・グルメ
 (写真は、大聖堂ドウオモの近くで見つけた 回転木馬が回る広場)



 大聖堂ドウオモを去った後、我々母娘は昼飯処を探そうとその近くを歩いていた。


 そうしたところ、手に風船を持った子どもを引き連れた母子連れに複数出会う。
 どこかに遊園地でもあるのかな?  と思っていたところ、その所在が判明した。

 
 あっ。 ここだ、母子連れが風船を買い求めたのは。

 何だか広場の真ん中でゆらりと回転木馬だけが回っている様子が、ほのぼのとした風景として我が娘の幼少時代を思い起こさせる。

 我が娘も回転木馬が大好きだった。 しかもイタリアの子と同様に手に持つと空に浮かぶ風船を母の私にせがんだものだ。


 何処の国も、子どもを育てる過程は皆同じだな……  なる感覚が異国にて母心の郷愁として刻まれつつ…



 この広場が何と名付けられているのか、我がイタリア語地図では判明不能なものの、我々母娘が昼飯処を探す道中は続く。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -Duomo編-

2016年02月09日 | 旅行・グルメ
 (写真は、イタリア フィレンチェ観光の一番名所 大聖堂ドウオモ。
  今回のイタリア旅行にて撮影した唯一の動画 “大聖堂ドウオモの鐘が鳴っている映像”を Facebook 原左都子ページ上にて公開しておりますので、よろしければご覧下さい。  残念ながら、当該gooではどうしても動画公開が不能でした…。


 フィレンチェのシンボルと言えば、何と言っても「大聖堂ドウオモ」だ。
 イタリアを紹介した各種旅行案内ページで表紙を飾っているのが、この大聖堂ドウオモと言って過言でないだろう。
 我々が宿泊したホテルから徒歩3分程の間近な位置に存在していて、その大聖堂の鐘の音を到着後よりホテルの部屋にて聞いていた。


 さて、我々母娘はサンマルコ美術館の観賞を終えた後、すぐさま大聖堂ドウオモへと向かう。 美術館からまっすぐ歩いて辿り着ける場所にドウオモが存在しているため、道に迷う事もない。

 見えて来たぞ! ドウオモが!!
 さすがに観光客が多く、大聖堂の中庭が賑わっている。 


 ここで、大聖堂ドウオモに関する旅行情報をネットより紹介しておこう。
 1296年に着工、140年の年月をかけて完成した巨大な大聖堂はバラ色のの大理石と赤レンガのクーポラが華やかなフィレンチェの顔だ。  ドウオモ内部の天井画はウィフィツ美術館を設計したヴァザーリをはじめ、数々の芸術家が参画したルネサンス芸術の極みだ。
 大聖堂ドウオモがあるサン・ジョバンニ広場には14世紀に建てられた「ジョットの鐘楼」やミケランジェロが「天国の門」と呼んだ「サン・ジョバンニ礼拝堂」などがある。


 大聖堂ドウオモの内部に入ってルネサンス芸術を堪能したい思いは山々なものの、これまた観光客が入場券を買おうと長蛇の列だ。 これを待っていては、午後の観光がままならない。


 そして我々はサンジョバンニ広場にて椅子に座り、大聖堂を眺めつつ時間を過ごす事とした。
 この広場で2回鐘の音を聞いたということは、ここで1時間以上休憩したとの事実だ。
 いやはや、既に我が脚が悲鳴を上げていた。(ちょっと休ませてくれよと…)  若い娘には申し訳ないが、運動靴を履いた我が足の痛さが限界に達していた。 バンドエイドを何枚も貼って対応していたつもりだが、これ以上歩行を続けるには既に限界を超えていた。

 ただ、広場にて大聖堂を眺めるのも大いに興味深い。
 観光客を乗せた馬車は通るし、近くのレストランが提供している飲み物やイタリアンジェラートを買い求めた観光客が店のテラスで寛いでいる。
 素人画家と思しき腕利きの絵描きさん達が、観光客の“似顔絵”も描いている。 これを傍から覗き見するに「似ている!」のだ。  ルネサンス芸術の伝統を受け継いでいる美術家達が、この地にて確かに育っているのを垣間見る思いだ。

 
 そうこうしているところ、そろそろお昼時だ。
 我々の旅程は、レストランでの昼食と相成る。