原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -中華料理編-

2016年02月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ピサからフィレンチェへ戻り、夕食にて中華を食した時写したもの。)



 えっ、何でフィレンチェで中華など食べたかって?


 海外旅行のご経験がある方々は十分に実感されているだろうが、日本人ならば、日本を離れて幾日か経てばどうしても温かい“ご飯”が食べたくなるものなのだ。


 この私もフィレンチェへ到着した頃より“ご飯”への郷愁が断ち切れず、ついに娘にまたもや独裁的に告げた。

 「今夜はどうしてもご飯が食べたいから、和食か中華のレストランを探す!」と。



 そうして、我がフィレンチェでの宿泊ホテルの間近に中華料理店を発見した!
 しかも、可愛い中国系の女性が一人で店員をしている。

 店内に入って、その可愛い女史に 「老酒(ラオチュウ) プリーズ」 と話しかけたところ、キョトンとされたのには参った。

 その後も、料理名として通じたのは「バンバンジー」 のみで、後はすべて英語にて注文をした。

 結局酒はビールしか置いていないことがメニューを見た後に判明して、「ハイネケン」を注文した。 これが久々に飲むせいか、とても美味だ! (えっ? 酒なら何でも美味しいんじゃないかって??)
 はい、その通り。   660ml入りのハイネケンを2本注文して一人で飲み干した。


 後の料理は、冒頭写真をご覧いただければお分かりと思うが、「五目チャーハン」と「牛肉とピーマンの炒め物」だ。
 「バンバンジー」が辛過ぎて残したものの、チャーハンと炒め物は実に美味だった。


 会計時に判明したが、このレストランの中国系の可愛い女史は実は中国系イタリアンであり、母国語がイタリア語だった様子だ。 
 なるほど、英語も中国語も通じにくいはずだ。   まさに、世界は広い。


 それでも、その女史が運んでくれた料理とハイネケンは実に美味しかった。 
 サンキュー   グラッチェ   シェーシェー   ありがとう!!! 

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -ピサ編-

2016年02月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ピサ教会3つの建物を撮影したもの。 参考だが、これらの建物は3つ共傾いているらしい。 斜塔は手前に、他の2つは向こう側に少し傾いているとのガイド氏の説明である。)



 当初、我々のイタリア旅程に於いてピサ訪問は予定していなかった。

 出発直前期になりイタリアの地図を眺めていて、ピサがフィレンチェから近い事を発見した。
 直線距離で約60km、これ、車なら1時間少しで行ける距離だ!
 イタリアでの車の運転は無理として、おそらくオプショナルツアーがあるはずと目論みネット検索してみると、まさに各社のピサツアーが複数存在した。

 その中で、一番安価かつ日本語が出来るガイドも付くオプショナルツアーを予約した。


 特急列車にてフィレンチェのサンタ・マリア・ノベッラ駅到着後、とりあえず荷物を宿泊ホテルへ預けたく考え、徒歩にてスーツケースを引きずり地図を見つつホテルを目指すのだが、これまた迷いに迷ってどうしても到着出来ない。
 スーツケースは重いし途方に暮れそうになった時、タクシー乗り場を発見した。 こそに運転手達がたむろしていたため、その方々に道を尋ねた。 こういう場合、無理やりタクシーに乗せられ高額の料金をぶんだくられるのも重々想定内で、それも覚悟の上だ。
 ところがどっこい、何とも皆さんご親切な事!
 ホテル名を継げると皆さんご存知で、懇切丁寧に道を教えてくれるのだ。 またもや、「教えてやったから、チップ出せ!」と迫られるかと思いきや、最後の最後まで親切な方々だ。 我々が歩く後ろ姿をずっと見守ってくれていた。 

 そしてフィレンチェのホテルに到着した。
 チェックインは午後2時、それより1時間半ほど早い到着なのだが、「今すぐに部屋をセッティングするから、10分だけロビーに座って待って下さい」とこれまた親切だ。
 そして部屋へ荷物を置き、昼食も採らねばならない我々は取り急ぎホテルを出発して駅の方角へ戻る。


 オプショナルツアーの集合時間が1時45分。 
 それまでに昼食を採り、集合場所であるアドーア広場を探さねばならない。 悠長にしている暇はなく、駅の近くのマクドナルドにてせわしなく簡易昼食を採ることと相成る。 (マクドナルドに関しては、ローマの地下鉄偏にて既に紹介済みだが。)
 
 そしてアドーア広場を探すために道を尋ねるのだが、何人に尋ねてもどうしてもその広場に辿り着けない。 悪夢をみている感覚で焦り始め、もう参加を諦めようかと思いつつ駅の近くで最後に道を尋ねたら、「ここがアドーア広場ですよ」との事だ。 その時の時刻がちょうど1時45分!
 何だか狐につままれた思いでいると、後方から「原さ~~~ん」と私の名前を呼ぶ女性が現れる。


 この人物こそが、今回のピサツアーのガイド氏だったのだが、何日かぶりに日本語で名前を呼ばれた感覚が何だか不思議だ。
 今回のツアー参加者は我々母娘と、同じく日本からの高齢女性1名、日系米国女性1名の計4名だ。 それに加え女性ガイド氏と男性運転手氏。  特にガイド氏が明るくフレンドリーな方で、何だか6人で家族旅行に出かけるようなウキウキ気分になる。


 ここで、ウィキペディア情報より「ピサの斜塔」について少し紹介しておこう。

 イタリアのピサ市にあるピサ大聖堂の鐘楼であり、世界遺産「ピサのドゥオモ広場」を構成する観光スポットである。 高さは地上55.86m、階段は296段あり、重量は14,453t、地盤にかかる平均応力は50.7tf/m2と見積もられている。 一時傾斜の増大と倒壊の危惧があったがその後の処置により、当分問題ないと判断されている。 5.5度傾いていたが、1990年から2001年の間に行われた工事によって、現在は約3.99度に是正されている。  かつてのガリレオの実験に対して行われた異端審問の弾圧に関連してローマ法王が侘びの公式声明を塔の頂上にて行った事も有名。


 上記のごとく、ピサの斜塔とは教会の中の一つの建物(鐘楼)であり、他にも大聖堂など3つの建物で教会が成り立っている。

 ピサの斜塔内を登るチケットも販売しているのだが、何と18ユーロ(日本円で約2400円)と高額だ!  しかもガイドさんに尋ねたところ、内部には観賞するべきものはなく、ただ階段を上ることにより“斜め感”を実体験できるところに意義がある、との事だ。

 それならば、と我々は斜塔を上るのは取り止め、大聖堂とその他一つの建物の内部を観賞する事とした。 (この場合は、2つ入場で5ユーロと安価だ。)


 ピサ教会内外写真につきましては、左欄「フォトチャンネル」にてお楽しみ下さいますように。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -特急列車編ー

2016年02月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、今回のイタリア旅行で我々母娘がローマからフィレンチェへの移動のため乗車した特急列車のビジネスクラス車両を写したもの。 フィレンチェ サンタ・マリア・ノベッラ駅にて。)


 我々のイタリア旅行も、3日目と相成る。

 この日はローマのホテルを朝チェックアウトした後、午前中にフィレンチェまで移動のためテルミニ駅発トリノ行の特急列車に乗る段取りだ。


 イタリアの鉄道会社 TRENITALIA社が運営している当該特急列車の予約は、既に日本の旅行会社を通して実施していた。
 この特急列車とは、要するに日本の「新幹線」に匹敵する超高速にてイタリアの主要都市を南北に結んでいる鉄道だ。  我々が移動するローマ・フィレンチェ間をわずか1時間半程で結んでいる。


 せっかく新幹線並みの特急列車に乗るのだからとの私の意志で、一等車両(要するにビジネスクラス、日本の鉄道で言えば「グリーン車」)の座席を確保していた。

 事前に予約手配してくれた日本の旅行会社からの説明文によれば…
 「一等チケットのメリットは座席が広いだけでなく、駅構内にあるラウンジにて列車の発車まで寛げるに加え、ポーターが車両まで荷物を運んでくれるサービスもある」 どうのこうの……

 前日、発車駅であるローマ テルミニ駅を事前調査した私は、この文面が嘘くさい事を既に嗅ぎ取っていた。
 その記述はおそらくヨーロッパユーロ圏の他の経済大国の話だろう、と。

 
 それどころか、特急列車乗り場まで自分自身でスーツケースを運ばねばならいなど序の口、 列車のビジネス車両に到着したとて、誰が氏のか駅員氏とて我々を助けになど来ない。
 しかもこの特急列車に乗り込むには、急な(一段が30㎝程の高さがある)狭い階段を3段上らねば客室に辿り着けない。  その階段を絶望的に下から眺めていたところ、イタリア女性が 「そこどいて下さい!」 とばかりに我々を押しのけてビジネス車両にそそくさと乗り込んだ。 
 ここは、絶対負けている訳にはいかない!  母としてお手本を示さねばと覚悟を決め、その階段を重いスーツケースと共に登り切り、娘も後を従った。

 さて、体力勝負で辿り着いた特急ビジネス車両の座席は、確かに社長室の椅子のごとく広い。

 ところが更に驚かされたのは、我々が日本にて予約した座席が4名のボックス席相席だったことだ!!
 「一等席にして他の乗客と相席など考えられないよな~~」と娘と二人でホザき合っていると、ボックス席相席のイタリア人男性一人が私の隣の席にやって来た。(参考のため、娘の隣は空席だったが。)

 その後、この男性の親切心に助けられる事が救いとなる。
 「スーツケース置き場は列車の連結部にありますから、そこに置くと良いです」 「コートは私が上部の棚に起きましょう」 等々とイタリア語にて助け船を出して下さり、何とかボックス席に着席する事が叶った我々だ。

 それにしてもお隣のイタリア人男性の存在を気にしつつの列車旅だ。(至って礼儀正しいビジネスマンだったことに感謝ではあるものの、それ故余計に気を遣うと言うのか…)
 途中でビジネス車両だけ飲み物及び茶菓子サービスもあるのだが、そんなもの要らないから、座席は我々2人だけで寛がせて欲しかったものだ。


 参考だがローマ・フィレンチェ間の列車旅とは、ローマをほんの少し離れた後の外の風景がずっと田園のみだったと言い切れる。 イタリアとは農業国である事を実感だ。(オリーブとブドウが特産品らしいが。)
 しかも列車の窓が洗浄されておらず不透明に汚れていて、車窓が見辛いのも大いに気になった。


 それはともかく無事にフィレンチェ中央駅であるサンタ・マリア・ノベッラ駅に到着し、我々はフィレンチェの宿泊ホテルへと向かう。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -ローマのレストラン編-

2016年02月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ローマの宿泊ホテルから5軒程隣に位置するイタリアンレストラン Ristrante La Mensa di Bacco にての夕餉内容)


 今回のイタリア旅行の最大の楽しみは「食」にあると言って過言でない。

 日本出発前より、ネット検索にてあれこれ食事処を探す作業をした。
 なるべく観光客が少ない地元のレストランを検索したりもしたが、日本のネットサイトで日本語で記載されている食事処とは、誰が考えても日本人客が多いことが予想される。(でしょ?)
 それよりも、現地で実際に自分の目で探し当てる方が良いに決まっている。


 と言う訳で、ローマ到着後より徒歩にて観光地へ向かいつつ、道端にあるレストランを物色する作業を欠かしていなかった。
 特に夕食の場合、夜の時間帯に徒歩でホテルまで妙齢の娘を連れて帰る事を考慮した場合、なるべくホテルに近い方が好都合とも判断していた。


 そうして探し当てたのが、宿泊ホテルより5軒隣のイタリアンレストランだ。
 ここは昼間は歩道にテラスを設置して、美しく花を飾ったり綺麗に磨かれたワイングラスを配置したりして、洗練された趣を演出している。
 マダムらしきスレンダーな女性が店を切り盛りしている様子だが、その上品な雰囲気も気に入った。


 さて、夜18時になってそのレストランを訪れた。
 上記スレンダーマダムが、上品に我々母娘を歩道側の席に案内してくれる。 外のテラスがライトアップされて美しい。

 そして注文したのが、以下のメニューだ。   (右側は値段 単位はユーロ)
    Acqua 1L  (ミネラルウオーター1ℓ)         2,20
     Vino della Casa 50CL (ハウスワイン白デカンタ500ml )     7,00
      Spaghetti Cacio e Pepe (スパゲッティ チーズクリーム)    7,90
     Spaghetti alle Vongole (スパゲッティ ボンゴレ)    11,00
     Zuppa di Verdura (野菜スープ)            5,00
     Insalata di Carote (キャロットサラダ)     3,70
      Dolce della Casa ( ナンタラのケーキ)     4,80     (スミマセン名前忘れた…)
     Caffe Macchiato (カフェマキアート)        2,00
     Cappuccino (カプチーノ)           3,00        

     以上合計金額 46,60ユーロ也 (日本円にして 約6000円也!)安価でしょ!♪ 


 飲兵衛の私にとっては、ハウスワイン白が何とも美味だった事!
 日本の場合、ハウスワインとは言っても何処の如何なるワインが提供されるか訳が分からないものだ。   が、このレストランのハウスワインはマダムのお勧めでもあったが、実にフルーティ、ジューシーで手作り感溢れ、かつ甘過ぎず辛過ぎずあっという間に飲み干せた。

 スパゲッティが太麺だったのが印象的だ。 私としてはもうすこし細いのが好みだが、スパゲッティ通の娘にとっては十分美味だったらしく、私が残したものまで完食してくれた。
 サラダには5種類程のドレッシング(オリーブオイル味、ワイン味等々)が付いてきたが、そのパッケージが何ともお洒落だ。
 最後のデザートのケーキのボリュームがたっぷりで、さすがの娘も全部食べ切れず残していた。



 イタリアンディナーメニューを堪能し、美しいマダムともう一人の若手イケメン男性ウェイター氏に「グラッチェ! チャオ!」の挨拶をして、我々はレストランを去りホテルへ帰った。