原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -サン・ピエトロ編-

2016年02月06日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ローマのサンピエトロ寺院内 天井付近を見上げ撮影したもの)



 私がサンピエトロ寺院を訪れるのは、36年ぶりの事だ。
 既にバックナンバーにて紹介した コロッセオ 同様、36年前当時日本から団体旅行にてローマを訪れた際ガイド付きバスで当地を訪問している。

 ただ当時は寺院の外観をサンピエトロ広場から眺めたのみで、寺院内に入場した記憶はない。 おそらく団体旅行故の時間制限か、あるいは入場制限でもあったのか今となっては不明だ。


 それにしてもこの巨大な寺院内に入場するには、多額の入場料を要するであろうとサンピエトロ広場から様子を伺っていると、ほとんどの皆さんが“とあるゲート”を通過して寺院内に入ろうとしている。
 (参考のため、何処の観光施設も入場料をぼったくっているのが現実だ。


 さて、その“とあるゲート”とは、入場券売り場ではなく 「手荷物検査所」だった。
 という事は?  まさか、入場料は無料??   なる大いなる期待感で目を輝かせつつ手荷物検査所を通過すると、まさにその“まさか”通り、入場料は無料だった。


 そして、寺院の中へ入場した。
 荘厳な建物の内部は、そのすべてが歴史を物語るかのような素晴らしい壁画や天井画、数々の彫刻や絵画で埋め尽くされている。  
 観光客は数多いものの、寺院とはその雰囲気だけで心身を癒してくれるようなオーラが感じられるものだ。


 午前中道に迷い余分に歩いたり、カメラ電池切れトラブルに巻き込まれたりと多少疲れが出ていた我々も、そのオーラの中、ゆったりと寛ぐことが叶った。


 併設する「システィーナ礼拝堂」と「ヴァチカン美術館」をも訪れる予定でいたが、その予定を変更して、ここでしばしゆっくり過ごす事に決定した。


 その後サンピエトロ広場の巨大遺跡の上に座り、娘と共に広場を行き交う観光客を他人事のごとく眺めた後、再び地下鉄に乗りテルミニ駅近くのホテルへ戻った。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -ローマの地下鉄編-

2016年02月06日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ローマの地下鉄A線 Ottaviano駅ホームで撮影した地下鉄。 ご覧の通り、落書き等が平然とされ薄汚れていて、決して美しいとは言えない。)


 午後カメラ充電を終えホテルを出た我々は、地下鉄テルミニ駅へと向かう。

 
 ローマの地下鉄乗り場は 「M」 マークがシンボルなのだが、当初ローマ市内の地図を見た私はこれを「マクドナルド」かと勘違いした。
 「ローマには随分と沢山、マクドナルドがあるなあ」  いや、そうじゃないだろ。 これは地下鉄乗り場のマークだよ。

 参考だが、実際マクドナルドの店舗は日本に劣らずイタリアにも数多い。
 後日フィレンチェにて一度マクドナルドに立ち寄ったが、メニュー内容は日本とまったく異なるし、そのボリュームに比例してか、びっくりするほどの高額だ。(最低でハンバーガー1個が5ユーロ 約650円也!) 飲み物など普通サイズが日本のLより大きく600ml程あり、よほど喉が乾いていないと到底飲み切れやしない… 


 話題を、ローマの地下鉄に戻そう。

 東京メトロ沿線に住む我々にとって、地下鉄乗車は手慣れたものだ。
 ローマの場合、A線とB戦の2線しかなく小規模運営である。 ただ市民利用者は数多い(観光客の姿はあまり見かけない)様子で、通勤ラッシュ時間帯など東京に負けず劣らずゲロ混み状態となる。 (観光の帰り道がちょうど通勤帰路ラッシュと重なり、まるで東京メトロ生活が再現されるがごとくだった。)

 事前に我が“お利口さんの娘”が、ローマの地下鉄は定額運賃である事、下車時に切符返却しなくてよい事、を調査していた。 
 一番分かりにくかったのは、切符自動販売機の取り扱い方だった。(そもそも日本の都会では今時スイカやイコカでピッと改札を通り抜けるため、販売機のお世話になる機会自体が少ない。) 
 コインの入れ方が私にはどうしても分からない。 ○印の中にコインをはめ込み、力一杯押しても中へ入らない。  それを傍で見ていた、これまた“お利口さんの娘”が、「上へ持ちあげたらどうなの?」なるアドバイスをしてくれる。 それを実行したところコインはすんなりと機械へ入った。 (まったくもって、押してもダメなら上げてみな。との教訓だ…

 もう一つのサプライズは、この切符自動販売機の後方から欧米人らしき若き旅行者カップルに英語で声をかけられ、切符の買い方を尋ねられた事だ。
 その気持ちは分かる。 何故彼らが旅行者風の東洋人の我々を選んで声をかけたのかと推測するに、観光客相手の商売人はともかく、一般イタリア人がほとんど英語をたしなんでいないらしき故だろう。 旅行者風の我々ならば、英語での会話が成り立つと目論んだのであろう。


 地下鉄A線とB線が交差するターミナル駅 テルミニ駅から乗車し、オッタビアーノ駅にて下車した我々は、次なる目的地 ヴァチカン、サンピエトロ方面へと徒歩で向かう。 
 

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -ローマのスーパーマーケット編-

2016年02月06日 | 旅行・グルメ
 (写真は、ローマのスーパーマーケットにて買い求めた食材の一部。)


 さて、コロッセオ及びコンスタンチヌス帝凱旋門近辺観光中にカメラの電池切れなるトラブルに見舞われた我々は、一旦ホテルへ戻って電池充電と相成る。


 ちょうど昼時だったため、スーパーマーケットにて食材を買い求めホテル自室にて昼食を採りながら、1時間程充電するスケジュールへと変更した。


 出発前から是非共行きたかった場所のひとつが、地元のスーパーマーケットだ。
 やはり現地庶民の実生活に触れてこその旅の醍醐味と考える私は、海外旅行の際にはその見学の一端としていつも地元のスーパーマーケットに立ち寄る習慣がある。


 ローマ到着直後に早くもスーパーへ行こうと志し、ホテルのフロントにてその場所を既に確認していた。 残念な事には、ホテルへの到着時刻が21時を過ぎていた関係で既に閉店しているとの事だ。
 う~~~ん、東京の大手スーパーならばこの時間帯には必ずや営業しているのに…、 なる大都会暮らしに慣れ切っている我が身勝手な無念さが募る。  ただ冷静に考え直せば、どちらが人間らしい暮らしなのかが歴然だ。


 そうしてコロッセオからの帰り道、テルミニ駅から徒歩2分程、かつサンタ・マリア・マジョーレ教会のすぐ前の建物地下にある大型スーパーマーケットへ立ち寄った。

 さすがユーロ(欧州連合)経済の成果か、スーパー内にはイタリア産のみならず近隣連合加盟国産の食料も店内に数多く置かれている様子だ。

 惣菜コーナーでは、(飲兵衛の私の大好物)オリーブの漬物などが山盛り状態で売られているが、塩分過剰摂取を避けるため購入をあきらめた。  ワインも大量に販売されていたが、あれを日本まで持ち帰るには重過ぎるためこれも断念。  軽量のお菓子類(イタリア産以外も含めて)を沢山買い求めて、ホテルへ戻った。
 参考だが、生ハムとサラミが予想以上に美味だった!


 上記写真食材の他、牛乳と野菜たっぷりのサンドイッチ(食べた後に写真撮影に気付いた)を食した後、再びローマ観光へと出かける。