原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ピタゴラスは「三平方の定理」において実は随分と出遅れていた!!

2021年12月25日 | 学問・研究
 (冒頭写真は、朝日新聞2021.12.24付記事「ピタゴラスよ 遅かったな バビロニア人 三平方の定理使った測量図」より転載したもの。)



 まずは、皆さんが中学生時代に習った「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」を復習しておこう。

          
 
 これを知らない、と言う人はおそらくいないものとして話を進めよう。😁 



 以下に、朝日新聞記事を要約しよう。

          
 豪ニューサウスウェールズ大学提供(以下同)の、粘土板に描かれた長方形。直角三角形が二つ組み合わさっている。


          
 粘土板の裏側には、土地の面積や契約に関する記述があった。


          
 三平方の定理を満たす数が15組記された粘土板。 


          
 粘土板を調べるダニエル・マンスフィールド氏。



 三平方の定理(ピタゴラスの定理)は、中学校で学ぶ幾何学の代表的な定理の一つだ。
 豪ニューサウスウェールズ大学のダニエル・マンスフィールド上級講師は、1894年にイラクで発掘された古バビロニア時代の粘土板に、3辺の長さの比が5対12対13と、8対15対17の直角三角形が描かれているのを発見した。
 粘土板はトルコの博物館に保管されていたもので、直径10㎝程の円形。 くさび型文字や図形が描かれ、三角形の二つを合わせた長方形の面積も記されていた。 土地の契約に関する記述もあることから、畑を分割した時の測量図とみられる。
 バビロニア人が三平方の定理を理解していたことは知られていたが、今回の発見で、直角を必要とする面積の測量で実際に三平方の定理を使っていたことが確認されたという。
 三平方の定理は、発見したとされていた紀元前6世紀の古代ギリシャの哲学者の名前から「ピタゴラスの定理」とも呼ばれるが、バビロニア人が活用していたのはそれより約1千年も前になる。 (中略)
 バビロニア人はあらかじめ形が異なる直角三角形の定規を準備しておき、土地の形に会った定規を選んで測量していたのではないかと、マンスフィールド氏はみている。 この時代は日本では縄文時代にあたるが、古バビロニアではすでに土地の所有や売買が盛んだったとされ、土地の分割や建物の建築で正確な測量が欠かせなかったようだ。
 バビロニア人は、三平方の定理を満たす数だけでなく、ルート2の正確な値や二次方程式の解法も知っていたといされる。

 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 で、バビロニアって、何処だ??

 イラク,メソポタミア南部,チグリス川・ユーフラテス川下流地方の古名。紀元前3000年頃にはシュメール人の都市国家が栄え,前2350年頃アッカド人が統一国家を建設。その後,バビロン第一王朝(前一九~前一六世紀),新バビロニア(前七~前六世紀)などの王国が栄えた。

 ああ、あの辺かあ。

 中学生時代に “数学大好き!!少女” だった原左都子も、バビロニア人の血を引いているか?!? と思いたかったが、残念ながらそうではないようだ…😖 

 それにしても、素晴らしい話題だ!

 ピタゴラスが「ピタゴラスの定理」を発見する約1千年も以前の時代(日本では縄文時代)に。
 バビロニア人は既にその原理を突き詰めていて、畑の測量等において実用していたとは。

 今後は、「三平方の定理」は「ピタゴラスの定理」ではなく、「バビロニア人の定理」と呼ぶべきかもしれない!?!


「クリスマス」を騒がなくなった時代

2021年12月24日 | 雑記
 (冒頭写真は、今年の我が家のクリスマスパーティのために用意した フランス産シャルドネ ブリュット 白。)


          
 こちらも同じく、フランス産ブルゴーニュ風エスカルゴ殻付き。

 (参考だが、原左都子は上京直後よりエスカルゴが大好物だ!
 事ある毎に、レストランで、あるいは輸入ものを買い求めて食している。)



 ところが残念なことに、本日は娘が自宅テレワークなのだが。
 この年末は業務が立て込んでいて、本日のテレワークも終了時間が夜9時を過ぎると言う。
 残念だが、これらを食するのは明日以降に持ち越しだ。


 ところで、近年は「クリスマス」を市民が騒がなくなった感がある。
 それは、単に娘が成長した我が家の特徴なのか?
 あるいは、ここ2,3年はコロナ禍のせいで、世界中がそれどころではないのだろうか???

 いずれにせよ、既に高齢域に達している私なども、クリスマスなどどうでもよいのが本音だ。



 と思っていたところ、本日の朝日新聞「天声人語」にクリスマスを巡る興味深い記事が記されていた。

 早速、以下に一部を引用しよう。

 大学時代の記憶では、クリスマスはつらい日々だった。 恋人と過ごさねばならないという空気があまりに強かったからだ。 相手のいない者同士で集まり、アパートで焼酎を飲んでいた。
 とは言え、この日と恋愛を結びつけるのは、日本独特の習慣にすぎない。
 たとえばアフリカのガーナでは、キリストの生誕にちなんで、助産婦をたたえている。
 英国で19世紀に生まれたのが、本をプレゼントする習慣だ。 出版者はクリスマス前に特別な本を出すことに力を入れる。
 地域により形を変え、商業主義だと批判されながらも続いてきたクリスマスである。 その柔軟さを思えば、日本流を恥じることも、日本流に縛られることもない。
 一人で、好きな酒を飲むのもよし。

 (以下略すが、以上朝日新聞本日付の「天声人語」より一部を引用したもの。



 おそらく、この「天声人語」の筆者氏は、原左都子より若い世代の人物であろうと想像する。

 少なくとも、我が郷里の一つ目の大学時代には、クリスマスに恋人と過ごさねばならないなる窮屈な「掟」は存在しなかったように記憶している。

 それがやたらに“義務化”されたのは、我が上京後の2度目の大学生時代頃ではなかっただろうか??

 とにかく既に青年期を過ぎていた私にとって、クリスマスの記憶はさほど無いなあ。 
 (豪語させていただくと)我が独身時代には“彼氏がいなかった時期”が皆無とも言えるため😜 、毎年どなたかと何らかの形でクリスマスを過ごしたのだろう。

 特段クリスマスの日の記憶が無いのは、当時よりクリスマスだからと言って何らの思い入れも無かったから、と結論付けられそうだ。


 皆様も、それぞれがそれぞれの立場に応じて、クリスマスの日を過ごされますように。


「メゾン原」201号室,お陰様で入居者決定しました!

2021年12月23日 | お知らせ
 (冒頭写真は、部屋の大規模修繕工事を終えて、入居者募集中の「メゾン原」201号室リビングルーム。)




 この「メゾン原」物件ですが、JR山手線、東京メトロ南北線・駒込駅を降りたって徒歩11分程のところに位置しています。 巣鴨駅までも同時間で歩けます。
 あるいは、東京メトロ南北線・西ヶ原駅よりは、もう少し短い徒歩時間で到着します。




 本年10月に、室内大規模修繕を終えて以来居者様をお待ち申し上げておりましたが。


 年明けすぐのご入居が、決定致しました!



 ご協力を頂いた皆様に感謝申し上げると共に。




 ご入居さまの、来年早々のご入居を心よりお待ち申し上げております!


無名の親も、自分から離さなきゃいけない時期がある

2021年12月22日 | 人間関係
 冒頭から、今朝方見たネット情報を以下に引用させていただこう。
  

 プロゴルファーの東尾理子(46)が21日、フジテレビ系情報バラエティー「バイキングMORE」に出演。著名な親を持って活動する”2世”としての苦悩を明かしながら、急逝した神田沙也加さんの死を惜しんだ。
 偉大な両親を持っていた神田さんについて「親が偉大である事実は変えられなくて。親も、同業に就かれるっていうのは本当に自分が偉大であればあるほど心配すると思う」と言葉を選びながら話した。
 また「遺伝だけではあのレベルに達せない。遺伝は絶対にあると思うんですけど、遺伝以上の努力をされて今の地位を確立されていた」と母親の松田聖子さんの才能を遺伝子として引き継ぎつつも、神田さんの現在の活動は彼女自身の努力のたまものだったとした。
 続いて「私は父親と違う業種ですが」と元プロ野球選手で埼玉西武ライオンズ監督も務めた父の東尾修さんに触れ「東尾っていうすごい目立つ名前で、東尾の娘としてずっと育ってきて…」と回顧。「ちょっと東尾じゃないところに行きたいな」と感じ、大学時代に渡米を選択したという。「すごく解放されて自分を見つめ直せて、日本に帰ってきてしっかり親を尊敬し直すとか、そういうことができた」と心境の変化があったことも振り返った。
 「そこに至るには一回、親を離さなきゃいけない時期っていうのが2世ってのは必ずある」と自身の経験を踏まえて説明し「その時期が沙也加さんにとってどういう時期であったのかな」「こんなに素晴らしい才能の宝を失うのは悲しいな」と声を落とした。

 (以上、今朝方見たネット情報を引用したもの。)



 原左都子の私事及び私見に入らせていただこう。

 我が親どもなど100%無名の庶民である(父は死去している)が、この親どもを捨てて郷里を捨てて、私は20代前半期に単身上京している。

 そうせねば、我がその後の人生が成り立たないと言うべきか、私らしい自己実現が不能と結論付けたのだ。
 その決意が大正解で、私は大都会・首都東京で私なり(あくまでも“私なりの”範疇だが)の成功を勝ち取りつつ現在に至っている。

 その間、郷里に戻りたいとの思いが脳裏を過ったことなどただの一度もない。 今後共大都会東京にて一生涯精進を続け、この地に骨を埋めるつもりだ。
 それどころか、よくぞまああの若き時代に真の自分の未来を見つめることが出来たものと、過去の自分を褒めたい日々でもある。


 冒頭の引用文を読んで私が思うに、「親が偉大だった」と子が思うのは、親の如何なる業績を持っていうのか?
 あるいは、「そんな偉大な親の遺伝子を自分が引き継いでいるのか?」どうこうの意味合いの程も、私にはどうでもよい話だし、分かりにくい。
 それは、私にとっては我が親どもが“偉大ではなかった”と捉えると共に、“私の遺伝子が親どものそれを超越している”と内心信じているからに他ならないから故であるのか???
 いやそういう話ではなくて、元々親と自分を比較する必要性が無いであろうし、私は私で単独で成功を勝ち取りたかった!、との理由だったと、私自身は結論付けているのだが。

 とにかく原左都子にとっては、冒頭の東尾理子氏の論点が分かりにくい部分があるのが正直なところだ。



 話題を変えよう。

 ところで、つい先だって、タレントの神田沙也加氏が(おそらく)自殺にて命を絶たれた。
 この話題、実は私にとってある意味で大きなショックだった。

 というのも、私にもかけがえのない一人娘がいる。
 年齢的には神田沙也加氏よりも少し年下だが、もしもこのような事件を我が娘が引き起こしたならば、と想像しただけで。
 上記に記した、我が自信の程がボロボロと崩れ去る思いだ…

 この事件に関する、「確執と和解を繰り返し」云々のネット情報を以下に引用するならば。
 「沙也加さんはようやく自分の歩むべき道を見つけられたようですが、この結婚をきっかけに松田聖子さんとの関係に溝が深まりました。結婚を機に沙也加さんは聖子さんの事務所から独立し、聖子さんも娘の結婚式に出席せず、『母娘の断絶』と世間の注目を集めました」(芸能関係者)
 
 大変申し訳ないことに、私は元々歌手の松田聖子氏にはまるで興味がなかった人種である。
 それでも、神田沙也加氏に関する大活躍の程をある程度承知申し上げている。
 どう拝見しても母親を数段超越しているその美貌に加え、母親との確執を繰り返しつつもご自身の力で芸能界を渡らんとされているその意気込みを、高評価申し上げていた。
 今回の沙也加氏のご不幸の直接の原因は、ご自身の「恋愛関係」問題か??との憶測もあるようだが。
 いずれにしても惜しい人材を亡くした感が、この私にもある。



 話題が途中から大幅にズレた感も無きにしもあらずだが。

 親が有名であろうが、無名であろうが。
 子供が成人した暁にはお互いに距離をおいて、その立場でスマートに交流するべきであろうし。 
 親とは既に成人して世で頑張っている子供に対して、静観するべき立場でもあろうし。


 とにもかくにも、神田沙也加氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます…


妻であり母である貴女が “大きな過ちを抱えている” ように思えるんだけど…

2021年12月21日 | 人間関係
 久しぶりに、朝日新聞“悩みのるつぼ”から話題を取り上げよう。


 2021.12.18付 朝日新聞 “悩みのるつぼ” 40代女性による、「夫が家で飲んで騒ぎ続ける」と題する相談内容を、以下に要約引用しよう。

 40代女性だが、主人のことで悩んでいる。
 主人はいつも外で飲み深夜に帰宅していたが、コロナが流行ってからは午後9時~11時頃にほろ酔いで帰宅するし、自分の部屋でまた飲酒する。
 帰宅後は、テレビを見ながら大声で笑ったり、暴言を吐いたり。 ドアが閉まっていてもとても騒々しく、受験生の中3の息子が勉強に集中できない。
 私が静かにして欲しいと訴えたときは、「死ね!愚図のくせに、うちの家賃を払う能力もないくせに」などと言って、にらみつけてきた。 むすこが勉強に集中できないと言うと、「静かにしたらトップ校に絶対合格するんだな!それなら明日から静かにする」とふて腐れるばかり。
 息子はそのような会話を聞いて顔を歪めている。
 主人は自分のように高学歴、高収入が一番の幸せだという。 そんなセリフも聞きたくないし、反論する気にもなりません。 せめて息子の受験が終るまで、夜は酔っ払わずに静かにして欲しい。
 何か良い対処法があったら、アドバイスをお願いしたい。

 (以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約引用したもの。)



 原左都子の私事、及び私見に入ろう。

 この相談者のご夫婦、既に関係が破綻していると見受けられるのだが…
 ご夫婦間の“接点”や“つながり”が、既に完全に失われてしまっているように把握する。

 それは、中3の息子さんが受験期に入って後のことなのだろうか? あるいは、それ以前よりこの関係が始まっていたのだろうか? 相談内容からは判断不能だ。

 私事を語るならば。
 この原左都子など娘幼少の頃から、中学受験期、大学受験期、そして大学生時代の学業のサポートまで、すべて母親の私が“お抱え家庭教師”として、ほぼ毎晩厳しく指導して、それらすべてを娘本人に成就させて来ている。

 その間、亭主には自室にこもってもらい、特に中学受験期頃にはリビングの食卓にてそれを実施したものだ。

 我が家の場合も、亭主が相談者のご亭主同様に高学歴・高収入だったが。
 母親の私もそれに負けず劣らずの高学歴、そして教員経験もあったが故に、亭主側としては安心してそれを私に一任してくれたものだ。


 まあそれにしても、相談者のご亭主側からの「「死ね! 愚図のくせに、うちの家賃を払う能力もないくせに」は、確かに暴言でしかない。
 この暴言を吐かれた時点で、離婚を考慮してもよさそうなのに。
 それを実行しない相談者側にも、それを強行不能な妻側の事情があるのだろう。

 受験生の息子さんには、例えばご亭主の部屋から遠い部屋で勉強に励んでもらうとか。 あるいは、ご亭主の帰宅が夜遅いのならば、帰宅前に受験勉強に集中させるとの手段もとれるかと考察するが。
 学校にも図書室はあるだろうし、公的図書館の利用との方策も有効であろう。
 とにかく相談者の母親氏も、何らかの代替案を息子さんに提示しては如何だろうか。


 ここで、今回の回答者であられる社会学者・上野千鶴子氏の解答の一部を紹介しよう。

 相談者の貴方は、ご主人が「高学歴・高収入」であるからが理由で結婚相手として選んだのですか? そして、息子さんもご主人同様に、「高学歴・高収入」に仕立て上げようとしているのですか?
 そんなあなたの今現在の息子さんに対する期待は「高学歴・高収入」になること。 その無言の期待を、息子さんは敏感に感じ取っているに違いありません。 息子を通して夫にリベンジするのが、日本の不幸な母親の隠れた望みですから。
 夫はその母子連合を見抜いているから、嫌がらせを言うのでしょう。(中略)
 でも息子が進学しても、あなたはこの結婚生活を続けるおつもりですか?
 しかも、あなたは息子に受験プレッシャーをかけることで、言わず語らずのうちに「高学歴・高収入が一番の幸せ」という夫の価値観を、息子に刷り込んでいませんか?

 (以上、回答者であられる上野千鶴子氏の回答内容に一部を引用したもの。)



 上野氏がおっしゃる通りであろう。
 
 相談者女性が悩んでおられる事実には、同情申し上げたいが。
 ご本人自身が大きな過ちを抱えておられる事態に気付かれていない現実こそが、原左都子としても一番の不幸ではなかろうかと捉える。

 ここは親として、“息子さんの真の未来を考える”との原点に一旦立ち戻っては如何だろうか?