九条の会の一月の平和企画で神谷先生による「731部隊と憲法」の講演会が盛会のうちに終わりました。寒い冬の夜の講演会にもかかわらず七十名近い参加者で狭い部屋は一杯の熱気でした。そしてその大半は六十歳を越えた方々でした。
講演会で強く心に残ったのが、先生のお父さんの体験談でした。
お父さんは、731部隊にみえたのですが、抗いがたい当時の軍隊の状況の中ではいかなる良心的な行動もまともに通用しなかったと言われたそうです。
その例として、研究棟に実験材料として捕らえられていた母子がいて、母親からこの子だけは何とか生かして欲しいと縋りつかれたのだが、「上に伝えておく」とその場限りの言葉だけで為す術もも無かったと話されたそうです。
このような戦時体験を聞く度に思うのが、個人の良心の力です。
私が、高校時代に五味川純平の「人間の条件」を読んだ時に一番自己に問いかけたのが「厳しい状況の中で良心的に生きぬけるか」でした。
そして戦争体験の無い自分が、どうしたら実感を伴った良心的反戦の思想を作りあげる事が出来るのか? でした。
「知は力」を信じて、怠惰を戒め、目を背けず生きてみようと考えたのが十六歳の自分だった事を思い出しました。
講演会で強く心に残ったのが、先生のお父さんの体験談でした。
お父さんは、731部隊にみえたのですが、抗いがたい当時の軍隊の状況の中ではいかなる良心的な行動もまともに通用しなかったと言われたそうです。
その例として、研究棟に実験材料として捕らえられていた母子がいて、母親からこの子だけは何とか生かして欲しいと縋りつかれたのだが、「上に伝えておく」とその場限りの言葉だけで為す術もも無かったと話されたそうです。
このような戦時体験を聞く度に思うのが、個人の良心の力です。
私が、高校時代に五味川純平の「人間の条件」を読んだ時に一番自己に問いかけたのが「厳しい状況の中で良心的に生きぬけるか」でした。
そして戦争体験の無い自分が、どうしたら実感を伴った良心的反戦の思想を作りあげる事が出来るのか? でした。
「知は力」を信じて、怠惰を戒め、目を背けず生きてみようと考えたのが十六歳の自分だった事を思い出しました。