九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

自主・自立があるべき日本の形        常識がえる

2006年05月21日 22時18分02秒 | Weblog
 立ち上げ人さんから、「あるべき日本の形をふまえた安全保障の提案を」との呼びかけがありました。
 多岐にわたる内容でとても浅学の私に歯の立つ問題ではありませんが、ここで是非提案したいのは「自主・自立=国益を根底に据えよ」と言う事です。
 日本はアメリカと同盟をしていますがアメリカではない。中韓から批判を受けているがわが国は中国でも韓国でもない。
 しかし こんな当たり前の事が脅かされ続けていて、日本の自主・自立極言すれば尊厳さえ危なくなっています。
 特に対米従属は日増しにひどくなっています。軍事では米戦略への一方的編入軍事費負担。経済でも同様な事態が進行中です。
 アメリカとの協調・協力もすでに日本の自主・自立・国益を侵し始めているように思えます。
 そこで 自主自立の国防・自主自立の経済・普遍性的自主文化の創造
を根底に諸改革がなされる必要があるように思います。
 アメリカ帝国の傍若無人の奔流に流され没することのないように自主自立・国益
の二本足で確り立ち続けようではありませんか。
 ただし 決して軍事大国にならぬよう歯止めをしっかりして、狡猾な外交と生き残れる経済改革と誇るべき文化の創造で生き抜かねばなりません。
              
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国民は、戦果を思い一喜一憂しました。   戦歌の訪ね人

2006年05月21日 12時27分52秒 | Weblog
 日本人は体験した「戦」をどのように感じ表現してきたか?これを知る事は戦争体験の乏しくなってきた今の時代の我々にとって大切な事だと思います。                                       「戦歌の訪ね人」の記事を書こうと思い立ったのも単なる反戦キャンペーンではなくて人々の心に「戦」がどのように映り、感じられたかをリアルに知りたくて始めた者です。
 また 資料としてよく引用する「昭和万葉集」について「反戦歌集」との誤解があるようですから簡単にこの歌集について説明したいと思います。

 「昭和万葉集」全二十巻は講談社より「万葉集」に倣って、昭和五十年という節目に時代を後世に残すため、著名歌人に委嘱し専門歌人・庶民の歌人の短歌から四万五千首を選び編んだ一大歌集です。
 この歌集を読むと、歌人も庶民も昭和という時代の中で奮い立ち、感激し、慟哭し、愛し合った様子が手に取るように伝わってきます。単に反戦歌集でない事は載せられている次の歌を詠めば明白です。太平洋戦争開戦時の人々の歌です。

  ものあらふみづしのをみな妻どもも涙して聞けり刻々のラジオ   吉川英治

  声のかぎり万歳を云ひてうつろなる我の涙の垂りてゐたりき    森 快逸

  らうらうと大詔よむ聞けば愈々命ささげむと思ふ          同上

  話しかくる妻を抑へて九つのみ霊のみ名をひれ伏してきく     野島萱穂
           ※九つのみ霊・・真珠湾の特殊潜航艇攻撃で戦死した兵

これらの歌から当時の多くの国民の興奮や決意が伝わってきます。
 このことはリアルな現実であり否定も肯定も許さぬ事実です。これらの歌から何を感じどう判断し、我等の時代に生かすかは、夫々の個人の責任であり課題だし思います。
 「戦歌の訪ね人」の私もこうした歌を訪ねながら、その頃の人々の心に迫り「戦」について考えて行きたいと思っています。
                        
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「読書会報告、その1」、三国陽夫著「黒字亡国」その④ 文科系

2006年05月21日 10時05分24秒 | Weblog
この著作全6章の後半3章が対策各論と言うべきものだ。それぞれ最短の要約をすれば、こんなことだろうか。
①国内消費者の需要、内需を高め、対応した生産拡大を図る。
②アジア諸国から買い物をし、アジアで円を使ってもらう。
③貯蓄を通して銀行が投資するという間接金融から、個人が株式、債券に直接運用するという直接金融に変える。
このそれぞれが各章において諸外国の前例、著作などを引用しつつ、論述されていく。課題の現象とその解明がもう分かっているのだから、対策の詳論は不要だろう。ただ、これら全体に関連する説明部分をいくつかあげておくにとどめる。
「(ペルーの経済学者エルナンド・デ・ソートは)どの国の経済も外需依存によってある段階までは成長するが、その後はなかなか成長できずに伸び悩む、(中略)その理由について内需が拡大しないからだと指摘し、内需を拡大できるかどうかは消費者、あるいは個人の所有する富を資本に転化できるかどうかにかかっている、と主張している」(P153)
「あまりに外需に依存することから、過剰設備、過剰生産に陥りやすい。かのカール・マルクスも『資本主義は過剰生産から恐慌に入り破滅に至る』と予言していた」(P153)
「アルゼンチンは19世紀の後半から第1次、第2次世界大戦期にかけて、世界でも有数の経済大国だった。広大で肥沃な土地を利用して、農業や畜産業で貿易収支は黒字となり、その首都ブエノスアイレスは国際都市として賑わった。ところが、農業から工業への構造転換がスムーズにできなかったため、第2次世界大戦後は凋落の坂道をまっしぐらに転げ落ちることになった。時代の要請に合わせて経済構造を変えることは、経済政策としては理解できても、政治としてそれを具体化することは至難の業であり、どの国も成功するとは限らない」(P232)

「黒字亡国」はこれで終わりです。前にも言いましたように、次回は岩波新書の「日本の『構造改革』」(佐和隆光京都大学経済研究所所長)です。構造改革と言っても、この場合は経済構造改革のこと、少し休憩してから始めようと思います。
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