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新聞の片隅に載ったニュースから(106)    大西五郎

2013年08月18日 09時10分47秒 | Weblog
(靖国)参拝批判「不思議だ」(新藤総務相)(2013.8.17 毎日新聞)

 新藤義孝総務相は16日のBSフジ番組で、自身を含めた閣僚による終戦記念日の靖国神社参拝について「個人の心の自由の問題だ。外交の場で取り上げられることが不思議で仕方がない」と述べ、中国や韓国の批判をけん制した。同時に「中国と韓国が反応してうるが、ほかのアジアの国から反応は聞いていない」と指摘。自身は何度も参拝しているとも説明した。
 靖国神社に合祀されている東條英機元首相らA級戦犯の分祀の議論に関しては「取り上げればハレーションを起こす」と否定的な考えを示した。

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 新藤さんは、靖国参拝は「個人の心の自由の問題だ」と云いますが、違います。戦没者の遺族や一般の国民が靖国神社に参拝するのは「個人の自由」でしょう。しかし、国を代表する立場にある閣僚が、A級戦犯が祀られている神社に参拝するということは、戦争を起こし、アジアの多く人たちに犠牲と苦痛を強いたかつての指導者に尊崇の念を表したと外国からは見られます。
「かつて首相だった時に(第一次安陪内閣時代)靖国神社に参拝しなかったことは痛恨の極みだ」という安倍晋三首相が今年靖国神社参拝を避けた理由を新藤さんは何だと思っておられるのでしょうか。
 新藤さんは創生「日本」の副幹事長ですが、創生「日本」は2007年の参議院選挙で自民党が大敗し、安倍首相(第一次)の退陣につながったのを受けて、安倍首相の“戦友”だった中川昭一氏や当時無所属(現在は日本維新の会国会議員団団長)の平沼赳夫氏らが立ち上げた自民党系の超保守議員の集まりで、当初は「真・保守政策研究会」を名乗っていました。中川氏の死後安倍晋三氏が会長に就いています。活動方針として「伝統文化を守る。疲弊した戦後システムを見直す。国益を守り、国際社会で尊敬される国にする。」を掲げています。新藤氏は安倍首相お気に入りの議員として総務相に登用されたのです。だから靖国参拝にこだわっているのでしょう。
 「中国と韓国が反応しているが、ほかのアジアの国から反応は聞いていない」といいますが、韓国は1910年に日本に併合、植民地とされました。そして日本の天皇(実際には軍部)の命令で戦争に駆り出され、多くの犠牲者を出しました。中国も日清戦争後、国の権益を大きく損なわれる事態が続き、1931年の柳条湖事件以降いわゆる15年戦争で多くの犠牲者を出しました。ですからアジアの国々の中でもとりわけ日本が軍国主義に戻ることを警戒しているのです。
 A級戦犯の靖国神社からの分祀を問われて「取り上げればハレーションを起こす」の意味がよく分かりませんが、写真がハレーションを起こすと、写真像が不鮮明になったり、明るい部分の周囲に不必要な像が生ずるといわれていますから、東京裁判を否定する人たちの反対が噴出すのでやらない方がいいという意味でしょうか。でも、むしろこれを機会にあの戦争は何だったのか。日本国憲法はどうして生まれたのかの議論を活発にするいことの方が必要ではないでしょうか。

                                       大西 五郎
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よたよたランナーの手記(13) 体力低下の仕組  文科系

2013年08月18日 07時09分22秒 | スポーツ
 ここまで書いてきた僕の怪我以降の経験から、加齢による体力急低下の仕組の(おそらく最重要な)一側面として、こんなまとめを書いてみたい。みんなが知っている当たり前のことかもしれないが。ただし、以下は当然、一素人の仮説に過ぎないものとお断りしておく。

①運動不足は、心臓拍動の運動による立ち上がりを遅くする。つまり、心拍がなかなか上がらなくなる。その際、下半身の持続的な運動の不足が決定的な意味を持つ。それ以外の筋肉では、心拍の立ち上がりを下半身ほど急激にはなかなか促せないからだ。

②上のように心臓拍動の立ち上がりが遅くなるのを放置していると、若いのに一定以上心拍が上がらなくなってしまう。するともう、年齢にふさわしい強度の持続的運動(有酸素運動)が困難になってくる。

③その典型的な現象を具体的に書けば、こういうものだろう。40歳でも10分以上は走れない人がいる。時速8キロというような遅いスピードでもということだ。しかも、既にそういう体になっているということをご本人が案外ご存知ないものだ。なおこのことは、瞬発的力持ち、そういう運動能力とは無関係である。こちらは無酸素運動である。

④一旦そうなってしまうと、よほどの決意がない限り元へは戻せない。ちょっと走っても、あるいはちょっと長い階段上りでも、すぐに疲れてしまうから運動を続けられないのである。以上のように心肺機能が弱くなっているということは、そういうことなのである。

⑤こういう心肺機能の衰えは、こんな体質、生活をもたらすだろう。もうフィットネスが困難な身体になっている。普通に生活していても、肩はこるし、腰も痛くなるだろう。つまり体のある部分に酸素が必要な時にそれが補給されないという現象一般が起こってくるということだ。目も疲れるし、酸素をよく使う脳もすぐに疲れるのではないか。酒にも弱くなるだろう。酸素は体の疲労物質を排出させてくれるものだからだ。

⑥以上の悪循環、良循環の結果は、たとえ同じ年齢でも人によってものすごい差がでてくる。具体的には例えばこんなふうに。同じ60歳でも最高心拍が180の人と、130の人とがいる。また前者は、3分の運動で150にできるが、後者は130にさえ5分以上運動してもなかなか到達できないとか。また、後者が5分やって130に到達できたとしても、後者にとって「そんな激しい運動」はもうそれ以上は続けられないだろう。
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