昨夜のこのゲームは無得点引き分けだったが、今後のために観戦記を少々。
①キープ率60対40ほどで、誰が見てもマンチェスターユナイテッド優勢と見えた。が、「チェルシーがカウンターを狙う闘い方をしたから」とも言える。全く成功しなかったのだが。そんなふうに進んで行った。こういう戦い方をもっと徹底して、モウリーニョ・インテルがバルサを破ったCL戦もあったから、これだけではチェルシー劣勢とは言えないのである。
②マンUは、監督が替わっても変化させ始めた戦い方は案外変えていなかった。繋ぐサッカーに変え始めた前監督の路線を、新監督モイーズが踏襲していることが分かった。皆よく走って繋いでいたと思う。昔のマンUとか、モイーズ戦略として予測されたクロスが多いわけでもなく、むしろ前監督ファギーが増やそうと狙っていた中央突破を含めた攻勢を取るやり方が、増えていたようだ。そのために先ず攻勢的守備から新チーム作りに入ったというところだろう。
③この中央突破について、ルーニーの役割が極めて大きかった。チェルシーのアザールと双璧というオールラウンドプレイヤーとして、すべての面で極めて高い質を持っていると見えた。脚も速いし、戦術眼が高い。噂されている「ルーニー、チェルシーへ放出」は、先ずあるまい。香川が出なかったのは、調整の問題が一つと、チェルシーという相手の問題もあったと思う。代わるならば、バレンシアとだろうなどと、考えていた。モウリーニョは強い男をそろえていつも激しく当たってくるゲームをするから、屈強な選手が良かったという選択の問題があったのではないか。レギュラー香川の目も十分にうかがわれた戦い方だったから、僕としてはほっとしたものだ。右サイドのフィル・ジョーンズ起用などもそういう選択に見えた。
④以上すべてを踏まえたうえのことだが、マンUのほうがやや強いというのが、僕の結論。守備が固く、脚も速くて走り勝ち、球際にも強いと感じたからだ。ただこれは、マンUホームだから、当然のことかも知れない。気の入れ方が違ったとも言えるのである。こうして、この重要なゲームで、新監督モイーズは先ず及第点というところだろう。新チーム形態模索への過渡期中ということも含めて、無難な戦い、無難な受け継ぎを示したと思う。これには一安心。
ただ、遠大な道のりも見込むモウリーニョのこと、こんな狙いをもって戦っていたかも知れない。「無理をせず無得点ドローなら、しめしめ」。さらに、こう思って臨んでいたかも知れない。
「今後の重要な山場に向かって手の内は隠せたし、ここは相手に花を持たせておいてもよし」
①キープ率60対40ほどで、誰が見てもマンチェスターユナイテッド優勢と見えた。が、「チェルシーがカウンターを狙う闘い方をしたから」とも言える。全く成功しなかったのだが。そんなふうに進んで行った。こういう戦い方をもっと徹底して、モウリーニョ・インテルがバルサを破ったCL戦もあったから、これだけではチェルシー劣勢とは言えないのである。
②マンUは、監督が替わっても変化させ始めた戦い方は案外変えていなかった。繋ぐサッカーに変え始めた前監督の路線を、新監督モイーズが踏襲していることが分かった。皆よく走って繋いでいたと思う。昔のマンUとか、モイーズ戦略として予測されたクロスが多いわけでもなく、むしろ前監督ファギーが増やそうと狙っていた中央突破を含めた攻勢を取るやり方が、増えていたようだ。そのために先ず攻勢的守備から新チーム作りに入ったというところだろう。
③この中央突破について、ルーニーの役割が極めて大きかった。チェルシーのアザールと双璧というオールラウンドプレイヤーとして、すべての面で極めて高い質を持っていると見えた。脚も速いし、戦術眼が高い。噂されている「ルーニー、チェルシーへ放出」は、先ずあるまい。香川が出なかったのは、調整の問題が一つと、チェルシーという相手の問題もあったと思う。代わるならば、バレンシアとだろうなどと、考えていた。モウリーニョは強い男をそろえていつも激しく当たってくるゲームをするから、屈強な選手が良かったという選択の問題があったのではないか。レギュラー香川の目も十分にうかがわれた戦い方だったから、僕としてはほっとしたものだ。右サイドのフィル・ジョーンズ起用などもそういう選択に見えた。
④以上すべてを踏まえたうえのことだが、マンUのほうがやや強いというのが、僕の結論。守備が固く、脚も速くて走り勝ち、球際にも強いと感じたからだ。ただこれは、マンUホームだから、当然のことかも知れない。気の入れ方が違ったとも言えるのである。こうして、この重要なゲームで、新監督モイーズは先ず及第点というところだろう。新チーム形態模索への過渡期中ということも含めて、無難な戦い、無難な受け継ぎを示したと思う。これには一安心。
ただ、遠大な道のりも見込むモウリーニョのこと、こんな狙いをもって戦っていたかも知れない。「無理をせず無得点ドローなら、しめしめ」。さらに、こう思って臨んでいたかも知れない。
「今後の重要な山場に向かって手の内は隠せたし、ここは相手に花を持たせておいてもよし」