中日新聞の選挙予測。自民圧勝。
改憲4党で必要な3分の2を超える、とも。
民進党の人気はないようですね。
なんとか3分の1を確保してほしいです。
中日新聞の選挙予測。自民圧勝。
改憲4党で必要な3分の2を超える、とも。
民進党の人気はないようですね。
なんとか3分の1を確保してほしいです。
第二次世界大戦以降、日本外交に決定的に不足していたことがこの表題の事。19世紀と20世紀で、戦争に対する世界の考え方が決定的に換わったという認識がほとんど欠如しているのではないか。東京裁判を批判する人々が、その典型なのだと思う。
第一次世界大戦後に起こった国際連盟設立、その主要目的であった戦争違法化をば、右の人々は今でも無視して語らない。いずれも人類世界史上初めての第一歩であったこのことを。日本の戦史を顧みれば以下のように、これも無理ないことなのかも知れぬ。
日本は満州植民地化に向けての戦争、満州事変でリットン国連調査団の調査報告をわずかに反対1票(勿論日本である)で受け入れず、世界中から批判を浴びて当時の国際連盟を脱退している。そして、その時の態度のまま今も「満州事変は正しかった」、「反対1で調査団報告を拒否して、国連を脱退した行為も正しかった」、「少なくとも、今までの欧米と同じことをやって来ただけ」などと考えているのが、右翼言論人のほとんどではないか。だからこそ、国際連盟発足・その戦争違法化法制を彼らは今も全く語らないのだと見れば、現在日本の右翼的言動が全て丸く納まるわけだ。
ところで、東京裁判はよく知られているように、日本政府関係者の予想に反して真珠湾以降だけを裁かず、満州事変から、各国代表によってその国際法制で裁き始めた。この裏切られた予想というのも、戦争違法化に向けて国際連盟が取ってきた措置に日本が全く無知か、無視を決め込んできたということを示している。
他方、アメリカ政権のこの国連無視にも、近年めざましいものがある。アメリカ単独行動主義とか予防戦争概念とかが、この事を示している。これらも「テロとの戦い」という概念も実は既に1980年代の中米などで使われ始めて来たものである。以来アメリカは国際法と国際組織を無視する常習犯となっている。
日米両大国はこうして、国際法、国際組織を無視する点で共通している。
この人類初の戦争違法化の歴史的流れの形成発展について、僕はこのように考えてきた。現代民主主義の原点の一つフランス革命の「自由、平等、博愛」が具体化されてきた世界史の流れなのだと。先進国内部でこれが当たり前になってきたからこそ、この流れはやがて男女平等、人種平等、そして植民地開放、人の命の同じような大切さから戦争違法化へと繋がってきたとそんな見解を持っている。そして、いやしくも民主主義を名乗るものならば、この流れを阻止しようなどというのは飛んでもないことであるとも。この事は勿論、この流れに棹さす動向、一直線ならぬ歴史のジグザグも認めた上で、とんでもないことと語っているのだが。
だからこそ嘘の理由イラク戦争を起こし、シリア内乱を外から組織して、20世紀初め人類からの戦争違法化の流れを今無視し始めたアメリカを、僕は自称民主主義国としか見ないのである。そして、このような歴史への考え方からこそ、昨日エントリーのこの部分を大切なこととして書いた積もりである。
『パクスアメリカーナではなく、20世紀に始まった国連による違法戦争廃絶方向を長期間かかっても復興させるべき方向で。ドイツなどとともにこういう方向を目指せる政権を日本に造るべきである』