今年のゴールデンウィークの予定は前回書いたとおり京都奈良ですが、私の中で それと並んで常にもう一度行きたいなと思うところがあります。それは東北。 東北の古都と言うと仙台あたりを思い浮かべがちですが、私の中のそれは、平泉です。
平泉。奥州藤原氏がこしらえた 古の都。 でも私が ここに行く時に常に念頭にあるのは、中尊寺金色堂にあらず、少し離れたところにある義経堂です。義経が最後に籠った堂が衣川のほとりの小高い丘の上に建つ、その高館です。 その昔、義経はここに追い詰められて自刃したと伝えられますが、それがこの場所そのものだろうかどうかは色々な説があるようです。
ここに実際に立ってみると、伝えられるほど戦上手の義経が こんなところでむざむざと殺されるものなのかなという疑問がふつふつと湧いてきます。それほどに周りの景観が一望できるこの高館。 泰衡の軍が言われる通りの戦法で攻めてくるとしたら、 かなり早い時間からその様子が手に取るように義経にはわかるはずで、それを思うと、 公式の学説では否定されていますが、義経北行伝説も 全く想像の産物というわけにも私の中では行きません。
800年の昔の その頃の出来事に思いを寄せる旅。これが私の北の古都への憧憬の常に中心、なかんすくこの義経堂にありますが、いかんせん東北はあまりにも遠く、行くにはとても一泊2日では足りないのと、かといってなかなか三日以上の連続した休みを取れないことがネックです。
さあさ、これから仕事仕事。集中集中。