1990年公開映画パンフレット(フランス映画社発行)より引用します。
計量の日(朝)
鐘の音。粒状のトウモロコシを袋詰めにするバティスティと、それを手伝うミネク。
バティステイ
「しっかりもて、ひろげてはしっこを持つんだよ」
袋を荷馬車に積み、ミネクも荷台に乗せると、バティスティは馬に話しかけて出発し、石門を出る。アンセルモ爺さんとペピーノ、フィナールと次男が続き、朝もやの中、3台は地主の屋敷へ向かう。幼いベッティーナやトゥーニまで馬車に乗せてとせがむ、にぎやかな朝。
地主の屋敷・2階
地主が新しい蓄音器をいじっている。そこに管理人が入って来る。
管理人
「 とうもろこしの計量日です」
地主
「お前がやれ。あとで勘定する。(使用人のローザに)家内に来るように言ってくれ」
地主の屋敷の庭
農夫達が荷馬車で続々と集まって来る。
村道
道すがら、フィナール親子が重量を増やすために、荷馬車に石ころを積み込む。
フィナール
「(次男に)早く!早くしろ、みつかる!」
地主の屋敷の庭
管理人
「次の者!早く!(フィナールの馬車がくる。)12と少々・・・13キンタル。(フィナール、ほっとする)袋をそこへ並べろ。もう少し前へ・・・前に出て袋をおろすんだ。鷲鳥みたいに歩くな。袋に気をつけろ、破けるぞ!」
突然、2階の窓から朗々たるオペラ、モーツアルトの<ドン・ジョバンニ>の歌声が流れてくる。
地主の屋敷・2階
地主が得意気に、妻に蓄音機を聴かせている。
地主の屋敷の庭
農夫1「おい、なんだ」
農夫2「静かに」
全員が驚いてつっ立ったまま2階の窓をみつめ、歌声に聴き入っている。
計量の日(朝)
鐘の音。粒状のトウモロコシを袋詰めにするバティスティと、それを手伝うミネク。
バティステイ
「しっかりもて、ひろげてはしっこを持つんだよ」
袋を荷馬車に積み、ミネクも荷台に乗せると、バティスティは馬に話しかけて出発し、石門を出る。アンセルモ爺さんとペピーノ、フィナールと次男が続き、朝もやの中、3台は地主の屋敷へ向かう。幼いベッティーナやトゥーニまで馬車に乗せてとせがむ、にぎやかな朝。
地主の屋敷・2階
地主が新しい蓄音器をいじっている。そこに管理人が入って来る。
管理人
「 とうもろこしの計量日です」
地主
「お前がやれ。あとで勘定する。(使用人のローザに)家内に来るように言ってくれ」
地主の屋敷の庭
農夫達が荷馬車で続々と集まって来る。
村道
道すがら、フィナール親子が重量を増やすために、荷馬車に石ころを積み込む。
フィナール
「(次男に)早く!早くしろ、みつかる!」
地主の屋敷の庭
管理人
「次の者!早く!(フィナールの馬車がくる。)12と少々・・・13キンタル。(フィナール、ほっとする)袋をそこへ並べろ。もう少し前へ・・・前に出て袋をおろすんだ。鷲鳥みたいに歩くな。袋に気をつけろ、破けるぞ!」
突然、2階の窓から朗々たるオペラ、モーツアルトの<ドン・ジョバンニ>の歌声が流れてくる。
地主の屋敷・2階
地主が得意気に、妻に蓄音機を聴かせている。
地主の屋敷の庭
農夫1「おい、なんだ」
農夫2「静かに」
全員が驚いてつっ立ったまま2階の窓をみつめ、歌声に聴き入っている。