歌とダンスのフィナーレナンバーが終わろうとする頃にカタカタ、ミシッと小さな音がしてまた上の階の音が響いてきたのかと思ったら少しずつ揺れが大きくなっていき、コンクリートの巨大が集合住宅がミシミシと横に揺れ続けました。パレードのエトワール、白河りりちゃんだったと思いますがいちばん揺れていた時でたまきちが最後に登場する時にようやく収まりました。不気味な揺れ方でした。3.11の2日前の夜もこんなふうに揺れたことを思い出しました。また大きいのがくる前触れでしょうか。明日のことは誰にもわかりませんね。関西は揺れていないのでバウホール公演、全く影響ないようでした。よかったです。
たまきち(珠城りょうさん)のプレ退団公演。相手役はちなつさん(鳳月杏さん)、突然上司に射殺された神崎刑事@たまきちは理由がわからないので成仏できずにこの世をさまよい続けますが、真犯人がわかるとこの世に別れを告げて昇天していく物語。退団のサヨナラとうまく重なり、トートの「死は逃げ場ではない」という台詞が登場したり、シャーロックホームズで宙組の次回作宣伝?に、成仏できない幽霊ばかりだと幽霊で密になってしまう、ステイホームしていろなどさりげなく盛り込まれていました。原作を読んでいるわけではないのですがテンポよくまとめあげられていてあっという間に終わってしまいました。
先週キャトルで購入してきた公演プログラムを読むと、演出の石田昌也先生、「プレ・サヨナラ公演でもある本作は恋愛要素も匂わせつつ、鳳月杏とのバディー物の要素も・・・と依頼され、幽霊の視点から舞台化を思い付いた」とあります。退団していくトップスターを送り出す劇団からのはなむけ。時には兄弟、時には親子だった二人のバディー感。神崎刑事を死を知った時ショックだった、昇天してこの世に別れを告げる時二度目のサヨナラを言わなければならないという警察学校の同期早川刑事@ちなつさんの台詞が、『月雲の皇子』で壮絶な兄弟を演じた二人の関係性と重なり合って沁みました。「俺はお前の花道を飾れただろうか」って歌うなんて現実と重なりすぎます。神崎刑事がすぐそばにいるのに姿をみることも声をきくこともできない恋人、森須磨子刑事@天紫珠李ちゃんに、幽霊となった神崎刑事と唯一会話できる霊媒体質の早川刑事が通訳する場面も沁みました。冷静になると刑事が三人も亡くなるサスペンスですが笑いもまじえつつ真犯人にたどり着くまでのプロセスがやさしさと温かさに満ちた物語でした。カーテンコールではたまきちが繰り出す投げ💛のキャッチの仕方をちなつさんがやってみせたり。二人をずっとみてきている方には言葉にならないものがあっただろうと思います。
この世は舞台、いつか退場していかなければならない。古代エジプトでは天国への門をくぐる前にふたつの質問をされる、幸せに生きたか、誰かを幸せにしたかと。他にも現実と重なることばが随所にありました。たまきち、同じく石田先生演出『カンパニー』の青柳さんのような心やさしき好青年。似合いますね。
「わたしからあなたへ この歌を届けよう♪
広い世界にたった一人の♪
わたしの好きなあなたへ♪」
弾き語りの青年@春海ゆうくんが歌う、挿入歌「切手のないおくりもの」。財津和夫作詞・作曲の歌でしたね。いつ以来きいたのか。
専科からたまきちのお母さん役で京三沙さん、幽霊の先輩役に汝鳥伶さん。宙組のサパに続いてご一緒に舞台を支えていました。女泥棒、久須悦子@白雪さち花さんの引き出しの広さにも脱帽。晴音アキさん、輝月ゆうまさんも芝居の月組味すごくてほんとにうまいと思いました。在団10年超える存在、さすがです。ろうあの少女を演じていた白河りりちゃん、『赤と黒』で子ども役演じていたと思いますがすごく可愛かった、今後注目。
疲れた脳みそに真犯人にたどり着いた複雑な関係性は今ひとつ入ってきませんでしたがもう一回みたくなる物語でした。
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ちなつさんの脚の長いこと長いこと、そしてたまきちのスーツとロングコートの似合いっぷり。プログラムの裏表紙のこの背中、宝塚の男役だけがかもしだせる語る背中。
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たまきち(珠城りょうさん)のプレ退団公演。相手役はちなつさん(鳳月杏さん)、突然上司に射殺された神崎刑事@たまきちは理由がわからないので成仏できずにこの世をさまよい続けますが、真犯人がわかるとこの世に別れを告げて昇天していく物語。退団のサヨナラとうまく重なり、トートの「死は逃げ場ではない」という台詞が登場したり、シャーロックホームズで宙組の次回作宣伝?に、成仏できない幽霊ばかりだと幽霊で密になってしまう、ステイホームしていろなどさりげなく盛り込まれていました。原作を読んでいるわけではないのですがテンポよくまとめあげられていてあっという間に終わってしまいました。
先週キャトルで購入してきた公演プログラムを読むと、演出の石田昌也先生、「プレ・サヨナラ公演でもある本作は恋愛要素も匂わせつつ、鳳月杏とのバディー物の要素も・・・と依頼され、幽霊の視点から舞台化を思い付いた」とあります。退団していくトップスターを送り出す劇団からのはなむけ。時には兄弟、時には親子だった二人のバディー感。神崎刑事を死を知った時ショックだった、昇天してこの世に別れを告げる時二度目のサヨナラを言わなければならないという警察学校の同期早川刑事@ちなつさんの台詞が、『月雲の皇子』で壮絶な兄弟を演じた二人の関係性と重なり合って沁みました。「俺はお前の花道を飾れただろうか」って歌うなんて現実と重なりすぎます。神崎刑事がすぐそばにいるのに姿をみることも声をきくこともできない恋人、森須磨子刑事@天紫珠李ちゃんに、幽霊となった神崎刑事と唯一会話できる霊媒体質の早川刑事が通訳する場面も沁みました。冷静になると刑事が三人も亡くなるサスペンスですが笑いもまじえつつ真犯人にたどり着くまでのプロセスがやさしさと温かさに満ちた物語でした。カーテンコールではたまきちが繰り出す投げ💛のキャッチの仕方をちなつさんがやってみせたり。二人をずっとみてきている方には言葉にならないものがあっただろうと思います。
この世は舞台、いつか退場していかなければならない。古代エジプトでは天国への門をくぐる前にふたつの質問をされる、幸せに生きたか、誰かを幸せにしたかと。他にも現実と重なることばが随所にありました。たまきち、同じく石田先生演出『カンパニー』の青柳さんのような心やさしき好青年。似合いますね。
「わたしからあなたへ この歌を届けよう♪
広い世界にたった一人の♪
わたしの好きなあなたへ♪」
弾き語りの青年@春海ゆうくんが歌う、挿入歌「切手のないおくりもの」。財津和夫作詞・作曲の歌でしたね。いつ以来きいたのか。
専科からたまきちのお母さん役で京三沙さん、幽霊の先輩役に汝鳥伶さん。宙組のサパに続いてご一緒に舞台を支えていました。女泥棒、久須悦子@白雪さち花さんの引き出しの広さにも脱帽。晴音アキさん、輝月ゆうまさんも芝居の月組味すごくてほんとにうまいと思いました。在団10年超える存在、さすがです。ろうあの少女を演じていた白河りりちゃん、『赤と黒』で子ども役演じていたと思いますがすごく可愛かった、今後注目。
疲れた脳みそに真犯人にたどり着いた複雑な関係性は今ひとつ入ってきませんでしたがもう一回みたくなる物語でした。
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ちなつさんの脚の長いこと長いこと、そしてたまきちのスーツとロングコートの似合いっぷり。プログラムの裏表紙のこの背中、宝塚の男役だけがかもしだせる語る背中。
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