たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2022年『メトロポリタン美術館展』-モネ「睡蓮」

2022年03月08日 02時02分06秒 | 美術館めぐり
 2022年2月28日(月)、六本木の国立新美術館で始まっている『メトロポリタン美術館展』に行ってきました。日時指定券をネットで購入した時には全く想定していませんでしたが、かかりつけ医にいったあと具合悪くなったのだ続いていました。途中で倒れてしまうかもしれないと不安を抱えながら、折りたたみ杖をたよりになんとか無事往復することができました。

 頭クラクラなりながらとにかくひとまわりしようと会場を回り始めると、美術館展になんどか足を運んでいるうちに、お馴染みとなった画家の作品がずらり、ティッツァーノ、ペラスケス、ムリョーリョ、ロラン、フェルメール、レンブラント、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、懐かしい人たちに再会できたような気持ちになり、結果的に時間をかけてみてしまいました。

 最後を飾るのはクロード・モネ「睡蓮」でした。



クロード・モネ
睡蓮
1916-19年
油彩/カンヴァス


 モネは、1912年に白内障の手術を受けました。1911年に二度目の妻アリスに先立たれ、1914年には長男ジャンに先立たれました。それでも1926年に86歳でこの世を去るその時まで、旺盛に制作を続けました。

「睡蓮」との出会い、何度目になるでしょうか。やはり、モネの生命力が立ち現れてくるような感覚になりました。モネの絵は少し離れてみるとより深く心に入ってきます。平日、最後椅子に坐って疲れた足をさすりながらしばしゆっくり眺めることができました。モネとの対話、心が休まることのない日々の中で、久しぶりに日常を離れたひとときを過ごすことができました。浄化されました。こういう時間、人生に必要ですね。

 2008年にパリのオランジェリー美術館を訪れたこと、今となっては奇跡としかいいようがありません。お金を積めたとしてもこの世にいる間訪れることはもうできないでしょう。40代で体力も気力もあったし、条件がなんとか整っていました。無理しましたがいっておいてよかったと心の底から思います。

2008年9月12日パリ・オランジェリー美術館
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/465ccfe1818f138c80705cc10e31b028

モネ展_最晩年の作品群
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b5ab80465df13972f0f74b6f721cc9a8 

『モネ展』より_睡蓮
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fefac1467315a444414904b731e54046


『モネ展』より_ヨーロッパ橋・サンラザール駅
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/abbc2f51ded864e42038badcbf9b7a08

マルモッタン・モネ美術館所蔵モネ展
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/22eb86d3765ede19c81d5e8163373c4a


2020年『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』-モネ『睡蓮の池』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/7025665ada494ffa56a9d9d51c8101c2




乃木坂駅へと下りて行く坂道からみた、東京タワーのライトアップ。





六本木駅のホームから美術館への出口まで果てしなく歩くこと、わかってはいましたが、もう足に
こたえて仕方ありませんでした。帰りは初めて乃木坂駅を利用、ホームまで少し歩きますが近くてラクチン助かりました。ものすごく不調だったのは、痛み止めの副作用とコンタクトレンズが合わなくなっていたところへ、たぶん通院によりシェディングが起きたのかな、わかりませんが非接種者はにおいだけで具合悪くなってしまうということがどんやらあるようです。コンタクトレンズ調整し直して、サブリメントと野菜をがんばって食べることで今は持ち直しています。ちょっとこれは出かけることも気をつけなければなりません、残念ですがマジで・・・。

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