たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

コロナ騒動で失ったもの、得られたもの

2023年10月17日 17時11分29秒 | 宝塚

いつまでアーカイブ残されるかわかりませんが、宝塚OGさんのインスタライブ。ここまでよく言葉にされたと思います。

すぐに消してしまいます! 今日は曇りですね! ^_^ すべては話せてません。 話せていない思いがある為、よろしくお願いします。 | Instagram

 

過剰なコロナ対策はお互いの顔がみえること、口元がみえること、至近距離で話すこと、触れ合うこと、人と人とがつながることを全て悪としました。健康な子供にも若者にもマスクさせてアクリル板立ててソーシャルディスタンスに黙食。成長段階にある10代、20代の心身に及ぼした影響を考えていくことは宝塚のみならず、社会全体に課せられた課題だと思います。

 

最初から茶番に過ぎなかったコロナ騒動が2類から5類へと変更され対策が緩和されておよそ一か月後のタイミングで新生宙組スタート、過剰だった対策の弊害が表面化してくるのではないだろうかという懸念をなんとなくもっていましたが、最も辛いかたちで現実のものとなってしまったといえるのかもしれません。組長も副組長も若くなり、新トップスターも男役芸を極めてきたとはいえトップスターという立場としては新米、この組をもっともっとよくしていきたい、みんなで一丸となってよりいい作品を届けていきたいという熱い思いをもってスタートしたと思います。オンデマンド配信されていた『エクスカリバー』の初日舞台挨拶映像、みんなが言葉を選んで一生懸命に話す新トップスターに満面の笑顔を向けて一言一言うなづきながら話をきいていました。事実が公表されたあとでみるとなんともたまらない気持ちになり、涙がでてしまいました。事実として公表されたことをどう受けとめていけばいいのか、重すぎる現実の前に、とても辛いことですがずっと背負っていかなければならない試練を新生宙組は天から与えられることになったと、自死遺族という立場のわたしなりに今思っています。事実を消すことはできないので、マイナス的な意味ではなく共に生きていくしかありません。OGさんの話にあるように祈りながらずっと忘れることなく共に生きていくという役割が与えられました。

劇団は遺族の心情をタテにとっているという批判をする方もいることを知り驚きました。自死遺族の分かち合いの会で何度か突然子供に先立たれた親御さんの話をきかせていただきました。受け入れることができず壮絶な思いで日々をなんとか過ごされていると思います。沙也加ちゃんが亡くなった時聖子さんはそっとしておいてほしいとマスコミに伝えました。劇団は真相、名前を隠さず出せはあまりにも想像力がなさすぎます。ものすごくデリケートなこと。劇団として興行を続けていかなければならないので、宙組公演を再開するとなれば配役変更を発表せざるを得ないだろうしプログラムとか機関紙への掲載をどうするのか、どんな形がもっとも適正なのか、絶対的な正解はどこにもありません。

週刊誌の記事を鵜吞みした人が一定数いることで特定の生徒さんの名前が拡散されまくってしまったこともすごく心配です。組替えは新たなる魅力が開花する機会を与えられたとわたしは信じていますが、組替え先のファンだと称するアカウントが来ないでくれとかもう宙組は解体だとか書き込んでいるのをいくつもみてしまいました。生徒さんはどれほど傷をうけていることかと思うといたたまれません。どう収拾していくのか、

劇団は幾重にもとても難しい対応を迫られています。ここで舵取りを誤ったら110周年を迎えることができない可能性もでてきてしまいます。今は生徒さんたちが心身共に休めていますように、自分を責めていることがありませんようにと祈りながら続報を待ちます。

日本全体が高齢化・少子化により生産人口減少で縮小していくばかり。その流れはコロナ騒動で前倒しになりました。最初からさざ波だった日本はハイリスクの高齢者と基礎疾患者だけを対象に対策すればよかったのにコロナ分科会が社会全体に過剰な対策を強いた為完全におかしくなってしまい、とても奇妙な国となってしまいました。宝塚も瀬戸際ですが唯一無二の世界は永遠であってほしいと願っています。少しでもいい方向へと向かうよう、小林一三翁、お守りくださいね。


この記事についてブログを書く
« 小中学生の自殺者「過去最多... | トップ | ドルと原油と世界経済。これ... »

宝塚」カテゴリの最新記事