『東北歴史紀行』より-降り残してや<ひらいずみ>
旅の思い出-岩手県-岩泉・龍泉洞⇒盛岡⇒平泉⇒仙台
2024年3月16日(土)『特別展中尊寺金色堂』、今年はじめての東京でした。年末から寒さでほとんど体が動きませんでしたが少し暖かくなって無事に上野を往復することができました。旅日記を振り返ると、若かりし頃平泉を訪れた時には展示が遠く修学旅行生でざわついて何も心に残りませんでした。時を経て父、母、妹がいなくなった今の自分で出会った仏様たちはとても穏やかで優しいお顔をしていて癒されました。360度閲覧できるようになっていたので横顔も後ろ姿も拝見できて足にはかなりこたえましたが幸せなひとときでした。父、母、妹はこのような世界に今いるのでしょうか、この世から去るときにはわたしも仏様に導かれて藤原氏が夢みた極楽浄土へいくことができるでしょうか。
最後に展示されていた金色堂の模型
ライトアップされた東京国立博物館、金曜日と土曜日は19時まで開けてくれていました。ありがたいことです。出た直後足がつらすぎてお茶のみながら座っていたら警備員さんに声かけられました。門も閉めるのでそりゃそうですよね、ご迷惑かけました。
出品リスト、展示室ではフリガナがふられていましたがさすがにリストにはないので漢字が読めません。
絵葉書を購入しました。
国宝 金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅 第十幀 平安時代・12世紀 岩手・中尊寺大長寿院蔵(後期展示期間だったのでわたしがみたのは記事にある第三幀ではなく第十幀でした。
塔=経典で周りに仏や衆生が描かれているとのこと。実は仏教のこと殆どなにも知りません。日本の神様のことも仏様のこともなにも知らないまま生きてきました。この世にいる間に学ぶ時間はまだあるでしょうか。
国宝 地蔵菩薩立像 平安時代・12世紀 岩手県・中尊寺金色院蔵
阿弥陀三尊の両脇に3体ずつ安置される地蔵菩薩立像。
阿弥陀三尊と六地蔵のセットは六道輪廻からの救済を願う往生思想を体現しています。
国宝 阿弥陀三尊像(左から:勢至菩薩立像、阿弥陀如来坐像、観音菩薩立像)平安時代・12世紀 岩手・中尊寺金色院蔵
(中央)阿弥陀如来坐像 ふっくらと穏やかで優美な姿が特徴