たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2009年『THEハプスブルク』より-《11歳の女帝マリア・テレジア》

2019年11月10日 20時19分24秒 | 美術館めぐり
 2009年9月25日から12月14日まで六本木の国立新美術館で開催されました。『エリザベート』が宝塚で1996年に初演、東宝で2000年に初演されていたので盛り上がりました。音声ガイドはルキーニ役をシングルキャストで長く務めた高嶋政宏さんでした。ようやく分厚い本を読みながら少しずつ振り返り。

「アンドレアス・メラー《11歳の女帝マリア・テレジア》

1727年 油彩 カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵

神聖ローマ皇帝カール6世の長女として生まれたマリア・テレジア(1717‐1780)。
彼には男子の跡継ぎがなかったため、娘に皇位継承を規定。マリア・テレジアはオーストリア唯一の女性君主となり、帝国のために尽力、国母と謳われた。この肖像画はインスブルック郊外アンブラス城に展示されている。」


「最愛の夫フランツ・シュテファンとの二人三脚の日々

 「結婚が神による結びつき」であるとして、その絆を一生守り通すことを、マリア・テレジアは結婚式の執り行われる四日前に、相手のフランツ・シュテファンに心を込めて書き送っている。時に、テレジア18歳。王家では政略結婚が普通のこの時代には珍しく、恋愛結婚であった。それも彼女のほうがより一途に思いつめていた節がある。

 互いの父が従妹同士であり、フランツ・シュテファンが15歳の時、教育を受けることも兼ね、親戚であるハプスブルク家へやって来た時には彼女はまだ6歳であった。彼のほうはテレジアの父カール六世と、狩猟好き面で非常に気が合ったようだ。そしてテレジアが12歳の時に彼が故郷へ戻ってしまってから、どうも思慕が募っていったらしい。(続く)」


(家庭画報特別編集『ハプスブルク家美の遺産を旅する』より)

 









別冊家庭画報 家庭画報特別編集 ~「THEハプスブルク展」 公式MOOK~ハプスブルク家「美の遺産」を旅する
写真=南川三治郎
世界文化社





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