立民・福山氏「米国の状況に付き合わず多様性確保を」 首相に選択的夫婦別姓迫る - 産経ニュース
「石破茂首相は12日の参院本会議で、トランプ米大統領との首脳会談について報告し、与野党との質疑応答に臨んだ。立憲民主党の福山哲郎氏は、大統領による「多様性・公平性・包括性(DEI)」政策の見直しに「お付き合い」せず選択的夫婦別姓や同性婚といった政策を進めるよう求めたが、首相は言質を与えなかった。
福山氏は、大統領が連邦政府のDEIプログラムを終了する大統領令に署名したことを受け「米国での多様性に関する政策が大きく後退し、差別的な状況が現れることを心配している」と懸念を表明。その上で、「日本は米国の状況にお付き合いすることなく、選択的夫婦別姓制度や同性婚など多様性を確保する政策を確保する政策を加速させなければならない」と持論を展開し、「この国会でなんとしても実現させたい」と首相に迫った。
選択的夫婦別姓に関し、首相は「内閣府が行った令和3年の世論調査(同姓維持27.0%、旧姓使用拡大42.2%、賛成28.9%)をみても、国民の意見が分かれている」とした上で、「政府としては、家族の形態や国民意識の変化、家族の一体感や子どもへの影響など、様々な点を考慮の上、国会において建設的な議論が行われ、より幅広い国民のご理解が形成されることが重要だと考えている」と述べた。
一方、自民党総裁の立場として「いつまでも結論を先延ばしにしていい問題とは考えていない。党としての考え方は明らかにすべく議論の頻度を上げその熟度を高めていく」と説明した。
同性婚については、首相は「認められないことにより負担を感じておられる方々のお声は十分に承知をしている」とした一方で、「国民生活の基本に関わるものであり、国民一人一人の家族観とも密接に関わる。国民各層の意見や国会における議論の状況、同性婚に関する訴訟の状況などについても注視していく必要がある」と語った。」