2025年3月12日安藤裕チャンネル、
【参院選対策】西田昌司氏は首相交代を要求
「自民党の西田昌司参院議員は12日の参院議員総会で「(7月には)参院選があるが今の体制では戦えない。党総裁選ができる体制を作ってもらいたい」と述べ、参院選前に総裁選を行うよう求めた。先の衆院選で少数与党となり、政権運営に苦しむ石破茂首相への退陣要求が公然と上がった格好だが、党内で同調する声が広がるかは不透明だ。
西田氏は総会後、記者団に、石破政権で参院選に臨んだ場合は「大惨敗するだろう」とした上で「(昨年10月の)総選挙で国民に否定されてしまったのだから(参院選までに)看板を付け替える必要がある」と強調。「予算が通ったらけじめをつけて、次の代表を選び直してもらわなければならない」と早期の総裁選実施を求めた。
西田氏は総会後、記者団に、石破政権で参院選に臨んだ場合は「大惨敗するだろう」とした上で「(昨年10月の)総選挙で国民に否定されてしまったのだから(参院選までに)看板を付け替える必要がある」と強調。「予算が通ったらけじめをつけて、次の代表を選び直してもらわなければならない」と早期の総裁選実施を求めた。
参院議員総会は、本会議前に参院自民党の議員が集まる会議。西田氏の発言後、会場内から若干の拍手が起きた。西田氏は旧安倍派出身の当選3回で、今夏に改選を迎える。昨年9月の党総裁選では、2位になった高市早苗前経済安全保障担当相の推薦人を務めた。
石破政権は、予算案や法案の成立に野党の協力が欠かせない。野党との修正協議に追われ「石破カラー」が鳴りを潜めている状況に、「ポスト石破」を目指す議員は政権批判を強めつつある。昨年の総裁選で5位だった小林鷹之元経済安保担当相は9日の党大会後、首相の演説内容について「首相は『楽しい日本』と言うが、具体的な道筋はあまり感じられなかった」と言及。高市氏も11日、自身のX(ツイッター)で「首相が目指している『楽しい日本』への道筋やパンチの効いた政策メッセージは打ち出されなかった」と投稿した。
一方、派閥裏金事件に多数の議員が関与した旧安倍派出身の西田氏の発言に対し、党内からは「冷めた見方をしている人も少なくない」(参院中堅)と冷ややかな声も上がる。政権を支える党幹部は「旧安倍派議員が政権批判をしても『後ろを向いたら誰もいなかった』となるだろう」と語った。【小田中大】」