今月に入って銀座がユニクロとアップルで賑わった。銀座もすっかり若返った街になったのだろうか。かつてのオフィス街、丸の内中通りが高級ブティック街に生まれ変わり、かつての浅草駅が業平橋になり、さらに今回はスカイツリーと駅名が変更になり、浅草周辺もこれから変わって行くのだろう。
日本の閉塞感を打破する動きと大いに期待したい。ユニクロ銀座店は世界からお客を呼び、100億円の売上高を目標としている。そのためには6カ国語対応体制を取るという。新卒採用の8割を外国人とする方針を発表したが、企業がグローバル化するとこうなるという一例だ。
日本人採用でも1年生から内定し、インターシップ制度を採ると発表し、物議をかもし出しているが東大の9月新学期制提起もあり、文科省が固く守ってきた大学の日本型システムに変化をもたらし、レベルの低い大学教育を見直す良いチャンスだ。企業の新卒採用というのは日本独特の制度で、欧米ではインターシップ等で何年か経験を積んだ人材を企業は随時採用している。
企業の方も、じっくり選び、経験者を採用した方がはるかにメリットはある。今の時代新卒採用してオンザジョブトレーニングをするのでは真の人材採用に失敗するリスクがある。学生は大変だというが、新卒採用という制度が無くなれば就職浪人もなくなる。いつでも就活ができるので、卒業して自分のキャリアを積んでから就職できる。
ただ気になるのは、ユニクロもアップルも製品は主として安い賃金の中国で生産していることだ。学生は華やかな店の雰囲気にのまれず、企業の実態を正確に把握してもらいたい。