行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

今年のボジョレヌーボーとフランスの最低賃金

2012-11-17 23:41:43 | Weblog

今年は、前回書いたボジョレに続き、昨日はボジョレ地方で最大の生産量を誇るジョルジュ・ デュブッフを居酒屋でビール代わりに飲んだ。今日は写真のクロワ ルージュを業務スーパーで求め、飲み比べた。軍配はこのクロワルージュで、色はボジョレ独特の明るいあざやかさはないが、新酒の割には落ち着いた深味とコクがあった。

 飲んでる最中、フランスの葡萄摘み労働者の賃金はどのくらいなのか話題になった。多分季節労働者だから最低賃金ぐらいかということで調べてみた。
フランスは全国一律の法定最低賃金で最近はこの7月に改定され時間当たり、9.4ユーロ約940円だ。東京の最賃が850円だからかなりの水準だ。1ヶ月当たりの最低賃金は1ヶ月に151.67時間、週35時間、月4.33週の就業として計算されるため1か月当たりは1425.67ユーロ15万円弱となる。

フランスは改定最賃額未満の賃金で就業していて、改定によって賃金が引き上げられた労働者は今年約169万人を数え、官公庁などを除く雇用労働者(見習いや研修生なども除く)の11%を占めていた。日本の場合、最低賃金で働く人は少ないので、最賃が上がっても自分の給料が自動的に上がる人は雇用労働者の2%に満たない。

フランスの法定最低賃金は毎年、物価と賃金の動向を反映して決められており、2010年以降、原則として1月1日に改定されている。2011年は2回改定され、1月に時間額が8.86ユーロから1.6%引き上げられ9.00ユーロに、12月には物価上昇率が2%を超えたため、2.1%引き上げられ9.19ユーロとなった。2012年には1月に9.22ユーロ、7月に9.40ユーロへと改定されている。

 

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