行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

田中文科相の不許可問題があぶり出した文部官僚支配

2012-11-06 22:25:51 | Weblog

田中真紀子大臣の英断?暴挙?で大学関係者やマスコミは大騒ぎ、文部官僚の鉄の支配には誰もが歯が立たなかった。そこを充分意識した大臣の行動は図らずも原子力村と同様の文部省村の実態を白日の下に晒した。

官僚が選んだ設置審議会は大学関係者が多くほぼ永年築いてきた文部省村出身の委員、役所のシナリオどおりのやり取りで大学の設置を決め、大臣が口を挟む余地もなく認可する。これがこれまでのやり方で、800近い大学を増やしてきた。設置まもなく定員にも満たず、閉鎖に追い込まれる大学があるなか、アンシャンレジームは自壊しつつあるのだが。

野党や一部マスコミは子供を犠牲にしているなどと言っているがまだ学生はいないし、認可前に募集をかけているのだろうか。大学が出来れば税金で補助をすることになるのだから頭を冷やして現実を直視して貰いたい。この機会に既成大学も仕分けするぐらいの改革が必要だ。

したたかな文科官僚のことだから、大臣のいう新認可基準なるものを1ヶ月ぐらいで作って、同じ審議会でOKを出すぐらいのことはやってのけるだろう。かくして文部省村は何も変わらず存在し続けることになる。与野党の国会議員は無力感を味わうわけ?どうする。

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