7回までは3対2、どちらがチャンピオンなのか判らないくらいブラジルは善戦した。先ずノーエラーで固い守備、そして日本のお株を奪うセイフティバンドでの出塁やリレイティッドスティールで点を取る細かい芸で逆転し、リリーフ投手次第で日本は負けるのではないかという雰囲気だった。
この危機を救ったのが、8回逆転に貢献した代打の井端、職人技の右打ちであった。日本はシーズン前で選手の仕上がり具合の差が大きく、井端、内川、投手の牧田は本調子になっている。ブラジルは南半球でシーズン終了間際、全ての選手がシーズンそのままの状態で参加していることが今回の善戦の要因だ。
このことを考えると、キューバ戦が大きな課題で、キューバの監督は絶好調を宣言しており、日本は苦戦が予想される。ライバル韓国も現時点オランダに苦戦しているとの情報、オランダの選手といっても、カリブ海オランダ領アンティル出身のヤクルト、バレンティンに代表されるように殆どが南半球の選手が中心だ。
明日は中国戦、まだ本調子でない日本選手にとっては、心身を仕上げるチャンスだ。