滑走路1500mの石垣島新空港が完成し、中型機が着陸可能となり、東京やバンコックからもノンストップで来られることになる。観光地として大ブレイクする3大要素がこの八重山諸島にはある。
先ず、全体に見られるのは素晴らしい珊瑚礁に恵まれ、マリンレジャーとしての要素だ。ただ、珊瑚礁への保護についてはもっと気を配らないと大事な珊瑚がシュノーケリングやダイビングで荒らされる。グラスボートで見たところかなり痛んでいる。ケアンズでの珊瑚保護策を見習って貰いたい。ケアンズでは浮き桟橋を配置し、そこを起点にシュノーケリングし、珊瑚に人間が触れないように工夫している。
川平湾の珊瑚礁はミシュランガイドの星を獲得
次に前回ふれた世界の秘境西表島は目玉だ。入島制限をしつつ観光客が自然にふれあうことが手軽に(石垣島から高速船で小一時間)可能で、小浜島や竹富島をからは更に短時間で行ける。要は下水道を整備した島の宿泊施設を利用して観光することで、海水汚染は避けなければならない。
第三にこの地方のヒューマン要素だ。宿泊した日航ホテルでは毎晩地元アーティストによるライブをロビーでサービスをしていたが、水準は高かった。多くの一流歌手を輩出している背景が判った。牛車に乗っても、夕飯時にも三線の弾き語りがあり、この島の住民は身体で音楽を覚えているようだ。レストランや郷土料理で出される地産の材料を使ったメニューは食文化の高さを証明している。例えば石垣島のイタリアンで食した夜光貝のアーリオオーリオやカプラーゼ、からすみのスパゲッティなどは素晴らしく、東京のイタリアンと変わらなかった。
石垣島のヤエヤマヤシ(一属一種の天然記念物)ここだけで自生