米メジャーを破ったプエルトリコに日本は完敗し3連覇の夢は破れた。打線は大リーグクラスの選手をそろえ強力だが投手陣はマイナークラスで米国メジャーの敗戦に続くまさに下克上の様相となった。プエルトリコに勝ったドミニカはオランダと対戦する。その勝者とプエルトリコで優勝を争う。オランダの主力選手はバレンティンはじめカリブ海に浮かぶオランダ領諸島の出身、今回のWBCはカリブ海シリーズとなった。
日本投手陣はシーズンオフから懸命の調整で良くがんばったが打線の不振に泣いた。本来ならここで米メジャーと闘うという筋書きだった。米国メジャー選抜チームも日本と同様打線の不振が命取りとなったが投手陣の起用も敗戦の要因だ。好調の投手を長く投げさせると出身チームからクレームがつくので不調の投手を起用して墓穴をほった。各メジャーの選手もシーズン入り前になるべく怪我をしないようにとの意思がはたらいたのも事実だ。
これに対し、カリブの各チームの選手はなんとか活躍してマイナーからメジャーへの切符をもらいたいと生活をかけた闘いを仕掛けた。韓国も、日本も、米メジャーもこのカリブのパワーの前に脆くも敗れた。開催日程を秋にしていたら違ったゲーム展開になったかもしれない。日本選手を責められない。