大震災の年は多くのヴォランティアが救助に駆けつけ、この年の言葉は絆が選ばれ、世界中から日本人の協力し合う姿が賞賛された。しかし2年後の現在、半分の瓦礫が残り、瓦礫の受け入れ拒否を表明している自治体、団体がある。最近の例では「東日本大震災で発生したがれきを受け入れない堺市が、復興予算約86億円をごみ処理施設の新設費などとして受け取ることが9日分かった。がれきの処理に困った環境省が、受け入れを検討しただけの自治体にも復興予算の交付を決めたためだ。」と絆どころか情け無い、恥ずべきことだ。
身近なところでは、神奈川県で、岩手の瓦礫(漁網)を県が受け入れ表明しているのに、「神奈川から瓦礫を守る会」を結成して反対する団体まで現れる始末だ。この点、初めて褒めるのは石原前都知事、「みんなもう自分のことしか考えない」「日本人がだめになった証拠のひとつ」と語り、放射線量などを「測って何でもないから持ってくるんだから」「『黙れ』って言えばいい」と、率先して受け入れに動いた。
もっと悩ましいのは被災者が避難先で、長期化しているため住民税を払えと言われたり、病院が混むと苦情を言われたりしている。行政が解決することだが、絆はどこへ行ったのだろうか?