行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

官製春闘相場の出現か

2013-03-07 21:25:50 | Weblog

いつもと違う2013春闘と一ヶ月前にこのブログで書いたが。その後の動きはこれまでのパターンとはやはり様相が異なる。4日にセブン&アイが5229円、1.5%の賃金増の内0.26%907円のベアがを4年ぶりに実施すると発表した。対象はイトーヨーカ堂、そごう・西武など組合員など53500人で、これまでの製造業とは違い、サービス業がパターンセッターになりそうだ。僅かとはいえ、ベア実現は久々の快挙といえる。

これを受けて本日のニュースではファミリーマートも定期昇給と一時金で年収2.2%のアップでの賃金改善を実施すると組合に回答した。いつものパターンセッターである自動車は6日、ベアの実施はないが、日産、ホンダで年間一時金の要求満額を回答した。

更にいつもと違うのは、安倍内閣が2%の物価上昇を成し遂げるためには、日銀による金融超緩和では不充分で労働者の賃金増がなければならないとしゃかりきになっていることだ。労働大臣の経験のある甘利経産省大臣が各業界経営に働きかけているとのことだが、官製春闘相場が史上初の出来事になるか注目したい。

但しこれらの動きは正社員、組合員対象の動きで非正規社員にまで波及しないことには個人消費支出は盛り上がらない。安倍内閣としてとことん賃金改善にこだわって貰いたい。

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