98歳の母が受けているディケアセンター、ユニマットそよ風から「昨年からの円安なども加わり、食品・燃料費等の諸物価の上昇傾向が顕著となっており」から始まる値上げ通告書が郵送されてきた。食費が750円が800円に滞在費が2600円が3100円にそれぞれ6.6%、19%の値上げだ。デフレ脱却を唱え、アベノミックスを支えるリフレ派の経済学者にとって乾杯ものだろう。
それにしてもこの文書70年代のインフレ時代を思い興させるが、円安が直接響かないディケアセンターから先頭を切って通告されたことは予想外であった。諸物価の上昇傾向が顕著と言うが、消費者物価の上昇率はわずか6月0.2%、値上げ率は0.2%をはるかに超えるものだ。サービスを受ける高齢者の大部分は値上げしたらもうディサービスには行かないと言えないことを見越しての通告だろう。大企業が経営するこうしたディケアセンターこそが経営努力をするところだろうが、物価がどのくらい上がるのか判らない中で、さっさと値上げすることは70年代に流行った便乗値上げと言われても仕方ないだろう。
本日は、1ドル96円台へ円高に戻り、物価上昇率がどうなるか?リフレ派の期待する2%に達するにはかなりの便乗値上げが必要だ。