いつもの習慣で、朝7時の米軍のニュースを聞いていた。日頃は米国の街での交通事故とか山火事などのニュースなのに本日は安倍政権は先の大戦の降伏を受け入れたがらないというニュース。具体的には、日本国憲法は米軍に押しつけられたもので改憲したい、特に第9条の戦争放棄を改憲したいという最近の動き。これは想定内の米国マスコミの受け取りだが、もう一つの基本的人権に関する批判は看過できない。
このニュース放送の背景に自民党女性議員の日本語の談話が流れていた。「日本古来の伝統的文化や価値観と違う西洋の価値観が現憲法に入っている」という談話で基本的人権を謳った現憲法の97条を自民党改憲案では削除されてることを報じた。
日本国憲法第九十七条を見ると「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」と謳ってある。米国のヒューマニズムはここから出てきており、基本的人権尊重条項を削除するとなると日本は欧米と異なる価値観を持つ特異な国なのかと誤解される恐れがある。