5月の京都は修学旅行生、世界各国からの観光客が来て、京都駅や繁華街、そして世界遺産クラスの寺ともなると人種のるつぼ状況だ。しかし、今回青楓の風情を訪ねた寺院は別世界のように静まりかえっていた。京都の寺院はどこの寺院でも歴史的な曰く因縁があり、行くたびに新たな発見があるのも楽しい。青楓の美しい寺は当然、秋の紅葉が素晴らしくその時期は多くの人が訪れるが、新緑の時期は静かだ。
永観堂は東山に沿って建てられており、最上部からは市内が一望できる。ご丁寧にエレベータまで設置されており、本尊の「みかえり阿弥陀」がある阿弥陀堂へは念仏寺らしく高齢者にも拝観できるようになっている。
光悦寺の光悦垣
光悦寺の近所、血天井という看板に引かれ入った源光庵本堂の血天井は伏見桃山城を守備していた鳥井元忠が石田三成に攻められ、自害した380人の血が染みこんだ床板を天井板に使っている。家康が忠臣を鎮魂したというが何となく血痕を見るとおどろおどろしい。その本堂にある悟りの窓からの青楓
大徳寺には各大名が競って名庭園を造作した22の塔頭がある。
前田家の芳春院
細川家の高桐院