行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日経がFTを買ってメリットあるの?

2015-07-27 16:42:48 | Weblog

国立競技場2520億円高い、無駄使い??で有名になった数字より低いが日経がフィナンシャルタイムス(FT)を1600億円で買ったというニュースが世界を駆け巡った。ドイツの大手新聞社アクセル・シュプリンガーが買う直前10分前に現金で即支払うとオファーし、横取りしたという。日経や朝日などは快挙に近いような報道をしているが、どうなのだろうか?日経自身はグローバル化とデジタル化というキーワードをあげてFTからの学び料だといっているがそれで相場の倍以上といわれる1600億円が適正価格なのだろうか?しかも重要な編集権には口をはさまず、ということを公言してしまった。当然FTの記者は説明を受けた時に日経のことを知らないから、編集権独立の上に雇用保障もされ納得したという。

私が日経を毎日読むようになったのは就職した1966年以来だから40年近くになる。また労働運動やら政策活動で取材も受け、経済教室欄に論文も掲載してもらったこともある。昔は産業・経済一辺倒の固い新聞であったが、最近はスポーツや文化欄も充実し、今や私の履歴書に浅丘ルリ子まで登場し他紙を圧倒している。不満は朝日や読売より料金が高いことで、発行部数が減少しているのは多くの勤労者が退職し、年金生活に入ると日経との付き合いがなくなることにある。他紙も経済面を充実し、日経に追いつこうとしているから年金生活者は奥さんの手前マァこれでいいかということになる。グローバル化とデジタル化で日経が変わるのであろうか、FTとの連携でFTの記事が掲載されることが多くなるぐらいで年金生活者が購入するとは考えられない。値段を他紙並みに引き下げるか、シニアを優遇するプロモーションを1600億円でやって貰いたかった。

グローバル化とデジタル化でいえば、ニューヨークタイムスを私は毎日タブレットで読んでいる。限られた紙面で世界のトップニュースを配信しているが、そのニュースの選択が参考になる。日本の新聞はアフリカと南米の記事が少ない。日経がグローバル化を目指すのであれば経営権の取得より欧米の代表紙と連携して記事を配信して貰う方が読者にとって良かったのではないか

コメント
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