行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

新国立競技場あのデザイン捨てがたい

2015-07-25 23:44:01 | Weblog

1300億円が2520億円になって税金の無駄遣いと大騒ぎ、安倍首相までが世論の支持率低下で慌てて白紙に戻すといったドタバタ、しかし未だにその謎が解けない。普通民間で競争入札する場合、設計料、建設費込みで入札しその金額が1300億円だと思うのだが、それが2520億円になった経緯が解らない。日本の建築技術ではできないということなのか?私はあのデザインはランドマークになる素晴らしい芸術品だと思う。パリのエッフェル塔でもほとんどの人がパリの景観にそぐわないと当初は反対したという。これからの入札であれ以上のデザインのものが応募されれば良いが

問題の2520億という数字を吟味してみよう。
森喜朗組織委員会委員長は「国がたった2520億円も出せなかったのかねっていう、そういう不満はある。何を基準に『高い』と言うんだね。皆、『高い高い』と言うけれど」と言ってるように、これからTPP対策で農業に1兆円ぐらいは掴み金で出せなどと言っている感覚だから国会議員にとっては、2520億円くらいということだろう。かつてウルグアイラウンドでは日本の農業強化に6兆円もの巨費が投じられたが、どこへ消えてしまったのか。1300億円→2520億円が税金の無駄遣いという批判に内心驚いてることだろう。

このブログでも2013年9月13日、東京の特養不足、保育所不足を指摘し東京オリンピック反対を書いたが、当時の知事は東京都は45億ドル(5535億円)用意をしているとオリンピック召致会場で言明している。2520億円が高くて当初のデザイン案が不可能ということは諸外国では理解できないだろう。知事が替わったらとたんに500億円でも出し渋るのも理解できない。オリンピックをやる以上はランドマークになるようなものを造って貰いたい。

コメント
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