行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

アベノミクスは不具合につきバージョンアップへ

2015-10-01 15:19:51 | Weblog
アベノミクスの「三本の矢」??忘れてしまったかのような印象なので復習してみると
第一の矢 大胆な金融政策 •企業・家計に定着したデフレマインドを払拭•日本銀行は、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現
第二の矢 機動的な財政政策 •デフレ脱却をよりスムーズに実現するため、有効需要を創出•持続的成長に貢献する分野に重点を置き、成長戦略へ橋渡し
第三の矢 民間投資を喚起する成長戦略 •民間需要を持続的に生み出し、経済を力強い成長軌道に乗せていく•投資によって生産性を高め、雇用や報酬という果実を広く国民生活に浸透させる

どれも残念ながら、今のところ未達だ。株価だけは7月まで好調だったが、ここへ来て3番底、中国の株価と変わらない落ち込みだ。肝心の成長率もマイナスに落ち込み、慰めは失業率が低くなったことぐらい。ここへ来て国民の大半が反対している安保法案強行採決で支持率も低下、挽回するためにニューヨークの記者会見で経済、経済、経済と3回繰り返しアベノミクスバージョンアップを発表した。
 
「アベノミクス2.0」は第1の矢が「希望を生み出す強い経済」で、GDP(国内総生産)600兆円という目標を掲げ、「戦後最大の経済」と「戦後最大の国民生活の豊かさ」を実現、第2の矢が「夢をつむぐ子育て支援」、第3の矢が「安心につながる社会保障」の3本。これによって「1億総活躍社会」を目指すとしている。
 
キャッチコピーは素晴らしいがその実現性となると誰も信じないだろう。現在500兆円のGDPを100兆円ふやすなど「ファーストステージも道半ばなのに、セカンドステージで新たな数値目標を掲げられても、にわかには信じがたい」というのが外国人記者の反応とのこと。第2の矢はこのブログで成長戦略の基本は人口増だと言ってきたがようやくという感。第3の矢は第1の矢が実現しなければ夢のまた夢、せめて「年金は減らさない」ぐらいを目標として貰いたい。
この調子だと日本経済は漂流する恐れが
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする