行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本的ハロウィーン

2015-10-30 22:01:35 | Weblog
明日はハロウィーンということで今日の夜から渋谷や六本木は警察官が出て整理するような騒ぎが各局マスコミのニュースで報道されている。私には何故こんなに盛り上がるのか理解できない。各ニュース報道でもそこのところは一切触れていないことがまた奇妙に思える。やはり日本的ハロウィーンなのかと考えざるを得ない。日本的とつけたのはバレンタインデーと同じで、商業主義(売上げ拡大主義)とマスコミの大げさな報道ぶりが孤独を恐れる若者の心理に催眠的な影響を及ぼしているのではないか。渋谷に集まる若者をNHKが毎回のニュースで取り上げる価値が有るのだろうか、
 
私がハロウィーンに接したのは1979年米国出張の折、ロサンゼルスでカボチャの奇妙なランタンを見たのが最初だ。それをかたち取ったチョコをみやげに買って来た記憶がある。当時案内されたディズニーランドの素晴らしさの方がはるかに印象に残っているが、その後日本にもディズニーランドができて、ハロウィーンのショウをやるとは夢にも思わなかった。
 
その後、欧州に旅行すると、11月1日は万聖節(日本でいうとお盆)で休日ということは経験したが前夜祭としてのハロウィーンは見当たらなかった。ところがアイルランドから伝わったというハロウィーンが米国でお祭りになり英国にひろがり、フランスやイタリアまで子供のお遊び的に伝わっていることを見てアメリカナイズされたと思った。それでも喫茶店やレストランがハロウィーン独特の飾り付けをする程度で、マスコミが連日報道するようなことはなかったし、警官が出動するようなお祭り騒ぎは聞いたことはない。
 
ハロウィーンの売上げ効果は幅広く、チョコ、あめから衣料品、外食、娯楽施設まで不振の消費を何とか支えている効果は否定できず、それ故にマスコミが最大限の協力を惜しまないのだろう。これが私流に解釈した日本的ハロウィーンである。渋谷、六本木から北は札幌から福岡までこの騒ぎ「何故?」など飛ばして拡がることだろう。
コメント
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