テレビが化石になるわけ
インターネットの普及と通信速度の進歩でオンラインストリームによるコンテンツの配信がどこでもいつでも見られる時代となった。同じテレビ番組でもオンディマンドで見られるが、通勤途中でも旅......
この1年振り返ると、昨年書いた「テレビが化石になるわけ」の方向がはっきりしてきたと思う。有料テレビであるNHK、自然観察ものなど資金をふんだんに使っているだけあって見応えのあるものが多い。同じ資金を掛け、素晴らしいセットを使いながら大河ドラマはの人気はもう一つ、今年始まった韋駄天も昨年の西郷ドンと同じスタートの視聴率は15%で、NHK全力を上げて宣伝に努めたが残念な結果となった。米国ではNetflix検討しているが、日本でのアマゾンなどの動きは鈍い。元気なのはYouTubeで、この発展はこの1年めざましい。見損なったStockvoiceの解説やニュースなど、スマホのYouTubeで見ることが多くなった。カラオケもYouTubeで充分だし、演歌などアジアで流行っているものがいつでも見られる。クラシックは多少音質に問題があるが、有名交響楽団や演奏家を網羅している。
このYouTubeの手軽さは番組表を検索してテレビを録画してみるといった操作に較べると遙かに楽ちんだ。テレビの残る道は、YouTubeの手軽さを取り入れることだ。有料のNHKなどは見損なう報道番組や金を掛けたドラマがもったいない。いつでも無料でオンデマンドで見られるようにすることだ。民放も有料で無く無料でせっかく作成した番組を見てもらうようにすることで存在感を示すべきだ。かつてテレビ番組、スター誕生でアイドル歌手が生まれたが、今やそれはYouTubeが取って代わってしまった感がする。
テレビ放送はネット放送とどう競争するか、それとも融合して生き残るか選択を迫られている。