19日の日経夕刊の一面記事で「健康経営」という見だしで、消えるたばこが取り上げられていた。このブログでも2010年12月6日掲載した「シルビアの肺がんは受動喫煙?」は今でも時々読まれている。関心が高まっているのだろうが、喫煙と肺がんの因果関係は専門家によって証明されているのに依然としてたばこは販売されている。ここへ来て企業での取り組みが積極的になったのは人手不足や働き方改革が経営を推し、今や半数の企業が社内禁煙を実行している。
JTの調べでも、喫煙人口はこの10年で3割減り、喫煙率は18%になっている。しかし、若い女性で喫煙している人が多いのが気になる。小学校の運動会で若い母親が喫煙コーナーで結構吸っているのを見かけたとブログで書いたが、昨年はその小学校全体が禁煙になった。運動会場のあちこちで禁煙という張り紙が貼られてあった。オリンピックまでに飲食店で何とか禁煙をという都の方針で問題となったのは居酒屋とバーだった。
殆どのファミリーレストランでは、分煙になっているが、居酒屋で全店禁煙にした店も出てきた。関西では串カツが居酒屋の一角を占めているが、東京にも近年串カツチェーン田中が出店し、昭島にも昨年開店した。関西のお好み焼きやたこ焼きに続き、串カツが食べられるようになった。このお店、昨年思い切って全店禁煙にしたところ、覚悟してきた売上げ減どころか売上げが増えた。禁煙で子供連れ家族客が増えたので、酒を飲まないので単価は減少したが、客数でカバーしたという予想外の成果だった。
ファミリーレストランもおっかなびっくり分煙等止めて,全店禁煙を売りにした方が,売上げ減に四苦八苦している苦境を脱出出来るかもしれない。そして健康経営を前面に出したらどうだろうか。