86歳のプロスキーヤー三浦雄一郎氏を、南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961m)の登頂とスキー滑降に挑戦という連日の朝日の記事、三浦氏には不整脈の持病があり、医師を含む全員エベレスト経験者6名がサポートしている。4200mのベースキャンプにはヘリコプターを使い、体調を見ながらアタックするという。
これだけの隊を組み、万全の装備と食料、一体どのくらいの資金が掛かるのだろうか、そして誰が負担してるのだろうか?老人に勇気と希望を与えたいとのことだが、庶民には気の遠くなる旅行だ。成功したとしてもオウよく頑張ったという以外に、自分が勇気や希望をもらうことはない。あまりにも一般の高齢者の生活とは縁遠いのだ。世界には食事もろくに取れない子供もいるし、学校に行けない子供もいる。巨額の費用を掛けて登山する意義はどこにあるのだろうか?
女性として世界初のエベレスト登頂に成功した故田部井淳子氏が癌と闘いながら、震災にあった東北の高校生の富士登山を支援し、「山頂に立ち、次なる東北を支える新たな勇気と元気を富士山からもらって、前へ進んでいってほしいと心から願っています。あきらめず、一歩一歩登っていけば、自分の夢はかなえられます。」と77歳でなくなるまで毎年行ってきた登山家に一般の高齢者は共感を得るのではないだろうか?