2年前、ブログで時価総額でテスラに遙か後れを取り、何故トヨタの株価は上がらないかで得意のハイブリッドが、ガラバスコ化の恐れがあるからだと指摘した。世の中はEV化の流れだからだ。その後、昨年末トヨタはまだEV車を販売してないが、EV車開発は全個体電池採用の新型EV車販売の姿勢を示し、さらに水素燃料電池車FCV新型ミライ発売を発表した。世界トップの自動車メーカーとしてテスラを意識したことは間違いない。豊田社長は株主に送った手紙で「自動車業界は100年に一度の大変革期にある」と認識し、トヨタは人の幸せを量産すると表明した。
本年に入り、レクサスブランドでEV車UX300eを発売、そしてハイブリッド車ヤリスが欧州でカーオブザイヤーを受賞し、世界一のカーメーカーとしての存在感を見せたことが株価1万円突破の切っ掛けだろう。自動車工業会会長でもある豊田章男社長の指導力も評価されたものだ。しかし、株価収益率は本日17日12.4倍とようやく、フォルクワーゲン並みになった。日経平均の14倍に及ばず日本を代表するメーカーだがまだ割安に評価されているとも言える。
年金生活者のマネー運用は投信があくまでもコアだが、余裕があれば、トップ経営者のしっかりした企業も選択したい。トヨタはその候補だろう。
投信でもオーナー経営者の企業の業績が良いことに目を付けた「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」がある。オーナー経営者の指導力をかった投信で「約7年半の積立投資で、ジャパンオーナーズは総積立額の約2.4倍の資産評価額となりました。また、日経平均株価、S&P500で積立投資をした場合と比較しても、それぞれ約1.5倍の差が出る結果となりました」とパフォーマンスも素晴らしい。