ニューノーマル、リモートワーク
働き方改革が皮肉なことにコロナのおかげで加速している。その内、最も進んだのがリモートワークだろう。これまで在宅勤務とかテレワークと読んでいたのがリモートワークに置き換えられた。これ......
1年経って、ニューノーマル在宅勤務を検証してみた。
コロナで在宅勤務(テレワーク、ホームステイワーク)の普及に拍車をかけたが、緊急事態宣言下でも思ったほど通勤は減少してない。JRが一時通勤期間帯の本数を減らしたら混雑が激しく、あわてて元に戻したほどだ。やはり、中小企業では難しいとか、経営側の理解が今ひとつとか分析されている。労働側からは監視プログラムをPCに組み込まれ、働きにくいとか労働時間が長くなってるとか改善を訴えている。
コロナ下で、サービス業の非正規社員が多く解雇され、中でも女性労働者が就職活動をしない人が増えている。総務省の調査では2020年度の就業者数で、非正規の女性雇用者は65万人減少し、一方非正規男性労働者は32万人なので、2倍以上の減少だ。そして約2割が就業活動をしないという。人口減少社会日本の大損失だ。
米国でも同じ現象が見られる。コロナで保育園や学校が閉鎖され、子供の世話で仕方なく女性が就労を諦めた結果と報じている。
日本の場合、サービス業で職を失った人がテレワークに付くという選択肢は難しい。例えばコールセンターで働いていた人でもPCが使えなければテレワークは出来ない。手軽に職業訓練を受けて技術を身につけるといったことが喫緊の政策課題で、民間の専門学校とタグを組めばコストも時間もかからない。ワクチンも重要だがこちらも取り組んでもらいたい。
このところクラウドワーカーという言葉が出てきた。訳すと雲上人??かつては朝廷において、天皇の日常生活の場である清涼殿の殿上間に昇ること(昇殿)を許された高級貴族のことだが 現代では「クラウドワーカーとは、データ入力などの簡単なPC作業や翻訳、WEBサイトの記事の執筆、デザインなどの仕事を受注し、自宅で仕事をする人をさす」とのことのようだ。新興企業ではそうした人材をプール登録してもらい。各個人に発注している。技術さえ身につければギグワーカー(注)もクラウドワーカーになれる。
注、ギグワーカーとはインターネット等で募集している単発の仕事を受注し、収入を得ている労働者、街を走っているウーバーイーツ配達員がその例。