昨日まで16アンダーでトップを走る常勝稲見萌寧、一人旅でどこまでスコアを伸ばすが焦点だったが、そこがゴルフの難しさ、前半8番ホールまでノーボギーで堪えたが9番で今大会初ボギー、4日間ノーボギーの偉業は達成できずその後もショットの調子が悪く、特に18番では、9番アイアンで第2打を寄せきれず8メートルのバーディーパットが惜しくも外れてパー、最終ラウンドはイーブンで逆転を許した。
笹生優花に刺激を受け2001年生まれ新世代19歳が躍動し、ひたひたと稲見を追い上げたのが山下美夢有と西郷真央で、16アンダーで並んだ。ところがベテランと言っても28歳の青木瀬令奈が、最終組で65で回り17アンダーで逆転優勝、2700万円を獲得した。稲見は調子が悪いのと、同じ組でドライバーの距離が飛ばない青木が先にベタピンにつけたことがかなり圧力となったことだろう。
全英女子オープンの出場権がかかる大会だけあって、10アンダーでも10位に入れないという大混戦、優勝の青木瀬玲奈と稲見、山下、西郷の3人の2位の中で賞金ランクの上位の稲見萌寧が出場権を得た。
この大会、冠に宮里藍が付く、今の黄金世代、プラチナ世代、新世紀世代は小さな宮里が活躍する姿を見て、ゴルファーを志したと言っている。親に連れられてコースで藍からサインをもらったり、ボールをもらったりしている。渋野日向子の全英オープン制覇、笹生の全米オープン制覇に見られるように今の女子プロゴルフは黄金期で、次から次と若い世代が登場している。宮里藍の影響力は歴史的にも凄いものだ。人間の力というのは素晴らしい。
場面は違うが、今をときめく米国ハイテク企業GAFAMも企業トップの力が大きく影響している。国民から敬愛される政治家は何時出て来るのだろうか??