熱海の土砂災害犠牲者が発見されつつある。これまでの報道では、認可以上の盛り土が原因とのこと、しかし、元はといえば木を伐採し、残土置き場にしたことが原因だ。隣には太陽光発電所があるが、これも伐採した後に建設したもので、グリーンエネルギーがグリーンを犠牲にして建設されている見本だろう。森は保水能力があり、泉が形を変えたものだ。木を切れば大雨はそのまま流れ、土砂崩れを起こすことは自明のことだ。
かつて、林間都市ということで大和市に居を構えたことがあった。子供の小学校にも林があり、近くには女神の森とか小さな林もあった。何よりも泉の森が素晴らしい散歩コースで、その時初めて泉の森が神奈川県の水源地だということを知った。水源地と聞いていたのでダムでもあるのかと思い込んでいたが鬱蒼と茂る森がダム替わりとなっている。
NHK朝ドラでも、森の保水能力と清らかな水が豊かな海を生み出し、漁業に貢献しているというシーンがあった。グリーンエネルギーがこれから原発に替わるという新エネルギー政策が策定されつつあるが、太陽光発電所の無秩序な設置が森を破壊しないよう留意しなければならない。