昨日、朝日新聞社と米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の提携90周年を記念するシンポジウムが東大安田講堂であり、NYTの電子版読者の私に招待があり、出席した。両社からトップが講演したが、主役は3回のピューリッツァ賞を獲得したNYTコラムニストのトーマス・フリードマン氏で、彼の講演主旨は
・2007年はグーテンベルグの印刷技術発明に匹敵する新技術が多く生まれた年だった。それらはiphone、Google、アンドロイド、ネットフリックス、IBMのワトソン、アマゾンのKindleなどによって社会は激変し、今まで無秩序な動きが広がっている。テロリストもトランプもツイッターを自由に流せる。
・こうした時代、家族や地域といった人々の結びつきがますます重要になっており、それを支えるジャーナリズムの役割を強調した
・2007年はグーテンベルグの印刷技術発明に匹敵する新技術が多く生まれた年だった。それらはiphone、Google、アンドロイド、ネットフリックス、IBMのワトソン、アマゾンのKindleなどによって社会は激変し、今まで無秩序な動きが広がっている。テロリストもトランプもツイッターを自由に流せる。
・こうした時代、家族や地域といった人々の結びつきがますます重要になっており、それを支えるジャーナリズムの役割を強調した
NYTの発行人、サルツバーガー氏はこの20年間で米国のジャーナリズムは半分に減少した。新聞社の広告収入は減少し、今は4000万人の購読料で成り立っていると強調した。日本の新聞は元々購読料が基本であるが、通勤電車で新聞を読んでいる人よりスマホを見てる人の方が圧倒的に多い。朝日新聞はもとより日本の新聞も電子版を軌道に乗せようと躍起になっている。NYTは全世界に電子版購読者を拡大しており、配信もきめが細かい。朝起きると、昨晩までの重要ニュースをメルマガで配信し、夕方にはその日の重要ニュースを配信してくる。その中から読みたい記事をWebで見ることになる。その選択で各読者の傾向を分析し、週末には読者に合わせた記事を配信するといったきめの細かさだ。
このシンポジウムでの講演者は言わなかったが、今やフェイクニュースを非難する大統領が数え切れない嘘ばかり記者会見で堂々という時代、ジャーナリズムも選別が必要で、権力におもねないジャーナリズムの本筋をまもるのが朝日とNYTということか、