「ヘンリー・フォールズ住居の跡」
(中央区明石町)
3月19日は
英国の医師 指紋研究者
ヘンリー・フォールズが亡くなった日
フォールズは
日本に滞在していた居住跡が
中央区明石町にある。
説明文には
「ここは明治初年にあった
築地居留地の18号地で
英国人医師ヘンリー・フォールズ
(1843~1930)が
明治7年(1874年)から
同19年(1886年)に至る
滞日中に居住した所である。
フォールズは
スコットランド一致長老教会の
宣教師として来日し
キリスト教布教のかたわら
築地病院を開いて診療に従事し
また日本人の有志とは
かって盲人の保護教育にも尽力した。
彼はわが国で行われていた指印の習慣に
興味をもちたまたま発掘された土器に
印象されていた古代人の指紋を発見し、
これにヒントを得てここではじめて
科学的な指紋の研究を行なった。
明治13年(1880年)10月
英国の雑誌「ネーテュア」に
日本から投稿した
彼の論文は科学的指紋法に関する
世界最初の論文といわれ、
その中で早くも犯罪者の
個人識別の経験を発表し、
また指紋の遺伝関係にも
言及している。
明治44年(1911年)4月1日、
わが国の警察においてはじめて
指紋法が採用されてから
満50年の今日
ここゆかりの地に記念碑を建立し
その功績をたたえるものである。」
とある。
フォールズは 日本で
エドワード・モース(1838-1925)と
親しくなり大森貝塚の発掘に参加した。
発掘された土器に残された
古代人の指紋に興味を持ち
指紋の研究を始め
数千セットの指紋を集め
比較対照し 同一の指紋を
もつもののないこと
物理的に除去したとしても
再生すること
児童の指紋が成長によっても
変わらないことを確かめた。
個人の識別に指紋を用いる
ことができるという記事を
1880年「ネイチャー」に
発表している。
*参考:ウキペディア