あかない日記

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小説家 森鴎外 5 鴎外と漱石

2022-07-25 | 人物忌


   文京区向丘2-20-7(千駄木町57番地)
  塀の上に猫のオブジェが見える。

 

「夏目漱石旧居跡」(猫の家)として
記念碑が建てられている。

夏目漱石(1867〜1916)は 
1903(M36)年1月 英国から帰り
3月ここ 千駄木町57番地に居を構えた。

前半の 2年間は
一高と東大の授業に没頭したが
「我輩は猫である」(1905)
「倫敦塔」(1905)を発表し

注目を浴びて周囲から
「猫の家」とも呼ばれた。

更に「坊ちゃん」(1905)
  「草枕」(1906)
  「野分」(1907)等を発表した。

1906(M39)年12月
 「西片町ろノ7」に移っている。


現在は「漱石文学発祥の地」としている。

 

森鷗外は 
最初の妻と離婚して弟二人とともに

漱石が住む13年前の
1890(M23)年10月から

この家を 千朶山房(せんださんぼう)
と称して住み 文学活動に励んだ。


鴎外は ここから
1892(M25)年1月 団子坂上の
千駄木町21番地(観潮楼)へ移っている。



  Goo古地図・明治期から

 

なお 鴎外は漱石が
この家に住んだことは知ったが 

漱石は 鴎外が住んでいたことは
生涯知らなかったという。

 

二人の文豪が住んだ この家は
現在 犬山市の「博物館明治村」に
移築・
保存されている。