聖母教会の前に建つマルティン・ルター像
宗教改革の始祖者 マルティン・ルター(1483-1546)は、
ドイツ(当時は神聖ローマ帝国)の神学者 牧師 説教家
ルーテル教会の創始者として知られ
もともと聖アウグスチノ修道会の修道司祭であったが
宗教改革の中心人物となったことで
プロテスタント教会の源流をつくった。
1517年 カトリック教会の金銭による免罪符の売買に抗議して
95条の論題を提出し 聖書をキリスト教の唯一の
源泉にしようというルターの呼びかけは
プロテスタント諸教会のみならず
対抗改革を呼び起こしたという意味で
カトリック教会にも大きな影響を与えた。
ここで 昔 世界史 で年号を覚えた
1 5 17
「カトリックは 以後否 という ルター」を思い起こした。
また ラテン語による聖書ではなく
ルターの手によるドイツ語聖書が
近代ドイツ語の成立において重要な役割を果たしたことや
自ら賛美歌を手掛けたことなどから
宗教上の貢献のみならず、ヨーロッパ文化・思想にも
大きな影響を与えている。
さらに カタリナ・フォン・ボラという元修道女と結婚したことで
プロテスタント教会における教職者 牧師の結婚という
伝統をもつくった。
ルターは 1523年の時点ではローマ・カトリックの
反ユダヤ主義に抗議していたが ユダヤ人がキリスト教に
改宗しないことに失望したルターは
1543年に反ユダヤ主義を文書で表明した。
これは ナチスの宣伝材料にもなった。
しかし 現代のドイツ・ルーテル派(マリア福音姉妹会など)は
悔い改めを表明している。
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