花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

おしょうしな 2

2007-10-26 | 花・風景・旅・他
つづき

白布(シラブ)温泉は実は私、3度目。
以前、白布温泉を訪れた時の旅行記はコチラ↓

2004年3月雪に覆われた白布
http://www.h7.dion.ne.jp/~negihana/tabi200403yone1.htm
米沢の歴史もちょっぴり書いてます


2005年7月夏の白布
http://blog.goo.ne.jp/aki-negi/m/200507

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寒い寒い天元台から戻り、体を温めるためにお風呂にざぶん。

・・・の前に、酒飲みな女2人は宿の斜向かいにある酒屋「かもしかや」でお土産をたんまり買うのでありました。 
この「かもしかや」はこんな山間の田舎(といっちゃ失礼ですが)にありながら山形のお酒の品揃えはかなりのもの。 入手困難な幻の酒みたいなものはさすがにありませんが、店主が厳選したと思えるおいしいお酒がいっぱいあるのです。 

それにもうひとつ、おばあちゃんが「これ食べてみて、おいしいよー」とお菓子をいろいろ試食させてくれるのがこのお店の楽しいところ。 いつまでもお元気でいてほしいです。


さて、お風呂です。
この白布温泉には以前3軒の茅葺き屋根の旅館が並んでいましたが火事で2軒が焼失し、再建された1軒が本日のお宿「東屋」です。法律上もう茅葺きの宿は建てられないとかで姿は変わったようですが石造りの湯船はそのまま残されて今もお湯を湛えています。 この石は御影石なのですが温泉成分で長い間に黒光りするみごとなお風呂になったのだそうです。
轟々と大音を立てて落ちる3本の打たせ湯は(適温に加水)、湯船に流れさらに洗い場まで一面に大量の湯を流し続けています。 浴場はさほど広くはないものの天井が高く開放感があります。 一角に源泉100%の湯船があり(熱くて入れません)上がり湯として使うことができます。

この打たせ湯が落ちる下の石はあまりの湯量の多さと強さで徐々に削れてしまい定期的に変えなくてはならないそうです。


露天風呂はあるのですが女性用は小さなお風呂が2段(2槽)に別れてあるしやはり外からの目隠しが必要なため視界は良くないため私は内湯だけで十分と思います。



開湯は700年前、そして関ヶ原で西軍(豊臣)についた上杉家が会津120万石から米沢30万石に減封され、2代上杉(景勝)の家老「直江兼続」が1,604年から10年間密かにこの白布高湯で鉄砲鍛造をすすめた折、侍や職人の宿となったという歴史を持っています。  この「直江兼続」が2009年のNHK大河ドラマ"天地人"の主人公になるということで米沢中今から力が入っているようです。


お楽しみのブランド肉=米沢牛つきのお夕食は、しゃぶしゃぶ、すきやき、ステーキからしゃぶしゃぶをチョイス。
以前宿泊したときはすき焼きだったのですが、今回は食べ方が違うもののお肉の質がさらにグレードアップしたようで、ほっぺた落ちそうなおいしさでした。 他のお膳はごくごく普通の旅館並のお料理でしたがこの米沢牛ですべてそれを消し去れるくらい大満足。 欲を言えばやはりこの時期芋煮はつけてほしかったような。。。



お膳はこんなです
ここまでは期待しちゃいけない平均クラス旅館の食事
しかし、牛肉の質が良くなった反面他の料理がランクダウンしたような。。。



つい夢中になって半分以上食べちゃってから写真撮影
美しい米沢牛、芸術的美しさです



翌朝はチェックアウトまでお散歩タイムです。
3度目にしてこのあたりをゆっくり見るのは初めて。











宿前の道路から脇道(かなり急で足場が悪いです)を降りていくと見える
白布大滝

上部の人工的な石壁はこの山中で「滝」と呼ぶにはイタダケナイ気もしますが
それでも地元の有志の方々がこの滝への道を手作りされたのですから
せっかくなので足腰に自信があれば見に行きましょう






絞りを変えて取ってみました
やはり水の流れはシャッターが遅い方が優美



三十三観音
東屋の24代当主宍戸惣左衛門が西国三十三観音を巡礼し、
分霊をうけて1729年に建立



拝まずともここにいるだけで心が落ち着くような



木々の間から差し込む朝日を浴びて
清々しい姿に見えます



四国八十八カ所+番外



地元の人や観光客が拝んで石を積んでいったのでしょうか?

昭和50年安置



白布温泉の紅葉



今日は見渡す限り雲一つない一面青空で絶好のいいお天気。
もう一度山に登りたい気分をぐっとこらえてお宿の車で米沢の市街地に向かいます。


・・・そういえば、2005年の夏もそんなお天気の流れでしたっけ。

つづきは来週です。