皆様あけましておめでとうございます。恒例の、またろうイラスト年賀状です。
←今年もよろしくお願いいたします。
「やわらかヒツジ」(by またろう)
昨晩は、天ぷら蕎麦を食べたあとも紅白ではなくてクイズ番組を見ながら、PCでは森下vsツツカナをニコ生でつけていました。
コンピューター将棋というと、私が将棋をやってたころ(ン十年前)は私が軽く勝てるくらいのしょぼいものだったんですけど、今やプロ棋士が本気になってもなかなか厄介なもののようです。仮に羽生よりはっきり強いプログラムができてしまったら、そののちの将棋界がどのようなものになっていくのか、たいへん興味深いのですが。
とりあえず現在のところ、そうハッキリしたものではないんだけれどもかなり微妙なところである、と。
ちょっと考えればわかりますが、強い弱いといっても、コンピューターと人間じゃいろんな都合というか特性が違いますから、ルールの決め方によっても有利不利がだいぶ違ってきます。
今回の対戦は、人間も「外部記憶装置(継ぎ盤)」を使っていいことにすればまだまだコンピューターには負けない、と森下が言ったかなんかで、じゃあやってみろよ的な(?)展開になったらしいです。
というわけで、畳の上で森下と電王手くんが向き合う将棋盤が本フィールドですが、そのほかに、「椅子とデスク」を設けて2セットの盤駒を置いて、森下が自由に使えるようにしてありました。
ふだん、プロ棋士は頭の中にずいぶんと性能のいい盤駒を置いてあって、それを自在に操って検討をしているらしいのですが、それにしても限界というものはあるし、その盤駒の不完全性が時として「ポカ」につながったりすることもあるのでしょう。コンピューターのほうは正確性極まりない盤駒をいくらでも内部に持てるわけですから、人間様のほうも補助盤駒を使うくらいはかまわないでしょう。
ところでなぜ2セットかというと、それは片方が「ひふみんアイ」用であるからでした。「ひふみん」は加藤一二三という、化け物級ベテラン棋士の愛称ですが、ひふみんはよく対局中に、立ち上がって相手の視点から盤を見たりすることがあるそうです。見方が変わって、ちょっと違うことに気づいたりするからなんでしょうね。
今回の森下システム(^^;; では、通常視点とひふみんアイをダブルで用意して万全な検討ができるようにしたわけです。実際、ポカを防ぐ意味ではずいぶん効果があるという実感があるらしいんですが、まぁそんなものかもしれませんね。また、ファンサービスという意味もあります。その継ぎ盤で検討をしながら森下がしゃべるので、すんごいリアルタイムの自戦解説という感じで、これがおもしろいんです。
こういうふうに「思考」するとなると、時間が必要です。ということで、今回のルールでは持ち時間が切れたら「10分」という破格の設定になっていました。通常の公式戦なら「1分」、テレビ将棋なら「30秒」といったところですが、「10分」使って継ぎ盤ありということで、確かにこれならしっかり検討しながら指し進めることができそうです。
ただし欠点としてはその分時間がかかるということで、どっちも「うっかり」しないもんで、均衡が大きく崩れることもなく真夜中に(朝からやってるんですよ)。
それにしても森下氏の誠実さは特筆ものです。ファンサービスの「しゃべり」も続けながら、ほんとに全力を尽くして何時になっても戦っていました。これまでの人間vsコンピューターでは、前半だと人間(プロ)に一日の長があって、有利に進められることもあるのですが、終盤に入ると、先入観も疲れもなく深ヨミを続けるコンピューターにしてやられるということが結構あり、コンピューター側がいったん有利になるともうダメという印象があったのですが。
今回は、少なくともツツカナの評価関数によればツツカナやや有利の局面(森下氏の感触からいってもやや指しにくい局面)から、そこで土俵を割ることなく、じりじりと押し返し、さらにはその微細な有利をじわじわと広げていく(しかも真夜中に!!)という驚愕の展開になりました。
森下の疲労も限界と思われましたがずいぶん森下有利の広がった局面になり、最後まで見届けたくて朝4時まで粘りましたがそこで諦めて寝ました。
起きてみると5時半の時点で「もうスタッフも対局者(ツツカナ除く)も限界」と判断した立会人が封じ手を提案。後日(いつになるかは未定)指し継ぐということになりました。ほんとにお疲れ様です。
局面は、人間だったら投了しているだろうという一方的な局面(ツツカナは駒も足りないし、寄りそうな感じもある)ではあるけれど、入玉模様なのでまだ手数はかかりそうというところ。続きは、内容的にはもう楽しみというようなものでもないんですが、とにかく決着はつけてほしいよね!! 今後のために。
って、今後の人間vsコンピューター戦は、そして将棋界は、どうなっていくんだろうなぁ。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
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「やわらかヒツジ」(by またろう)
昨晩は、天ぷら蕎麦を食べたあとも紅白ではなくてクイズ番組を見ながら、PCでは森下vsツツカナをニコ生でつけていました。
コンピューター将棋というと、私が将棋をやってたころ(ン十年前)は私が軽く勝てるくらいのしょぼいものだったんですけど、今やプロ棋士が本気になってもなかなか厄介なもののようです。仮に羽生よりはっきり強いプログラムができてしまったら、そののちの将棋界がどのようなものになっていくのか、たいへん興味深いのですが。
とりあえず現在のところ、そうハッキリしたものではないんだけれどもかなり微妙なところである、と。
ちょっと考えればわかりますが、強い弱いといっても、コンピューターと人間じゃいろんな都合というか特性が違いますから、ルールの決め方によっても有利不利がだいぶ違ってきます。
今回の対戦は、人間も「外部記憶装置(継ぎ盤)」を使っていいことにすればまだまだコンピューターには負けない、と森下が言ったかなんかで、じゃあやってみろよ的な(?)展開になったらしいです。
というわけで、畳の上で森下と電王手くんが向き合う将棋盤が本フィールドですが、そのほかに、「椅子とデスク」を設けて2セットの盤駒を置いて、森下が自由に使えるようにしてありました。
ふだん、プロ棋士は頭の中にずいぶんと性能のいい盤駒を置いてあって、それを自在に操って検討をしているらしいのですが、それにしても限界というものはあるし、その盤駒の不完全性が時として「ポカ」につながったりすることもあるのでしょう。コンピューターのほうは正確性極まりない盤駒をいくらでも内部に持てるわけですから、人間様のほうも補助盤駒を使うくらいはかまわないでしょう。
ところでなぜ2セットかというと、それは片方が「ひふみんアイ」用であるからでした。「ひふみん」は加藤一二三という、化け物級ベテラン棋士の愛称ですが、ひふみんはよく対局中に、立ち上がって相手の視点から盤を見たりすることがあるそうです。見方が変わって、ちょっと違うことに気づいたりするからなんでしょうね。
今回の森下システム(^^;; では、通常視点とひふみんアイをダブルで用意して万全な検討ができるようにしたわけです。実際、ポカを防ぐ意味ではずいぶん効果があるという実感があるらしいんですが、まぁそんなものかもしれませんね。また、ファンサービスという意味もあります。その継ぎ盤で検討をしながら森下がしゃべるので、すんごいリアルタイムの自戦解説という感じで、これがおもしろいんです。
こういうふうに「思考」するとなると、時間が必要です。ということで、今回のルールでは持ち時間が切れたら「10分」という破格の設定になっていました。通常の公式戦なら「1分」、テレビ将棋なら「30秒」といったところですが、「10分」使って継ぎ盤ありということで、確かにこれならしっかり検討しながら指し進めることができそうです。
ただし欠点としてはその分時間がかかるということで、どっちも「うっかり」しないもんで、均衡が大きく崩れることもなく真夜中に(朝からやってるんですよ)。
それにしても森下氏の誠実さは特筆ものです。ファンサービスの「しゃべり」も続けながら、ほんとに全力を尽くして何時になっても戦っていました。これまでの人間vsコンピューターでは、前半だと人間(プロ)に一日の長があって、有利に進められることもあるのですが、終盤に入ると、先入観も疲れもなく深ヨミを続けるコンピューターにしてやられるということが結構あり、コンピューター側がいったん有利になるともうダメという印象があったのですが。
今回は、少なくともツツカナの評価関数によればツツカナやや有利の局面(森下氏の感触からいってもやや指しにくい局面)から、そこで土俵を割ることなく、じりじりと押し返し、さらにはその微細な有利をじわじわと広げていく(しかも真夜中に!!)という驚愕の展開になりました。
森下の疲労も限界と思われましたがずいぶん森下有利の広がった局面になり、最後まで見届けたくて朝4時まで粘りましたがそこで諦めて寝ました。
起きてみると5時半の時点で「もうスタッフも対局者(ツツカナ除く)も限界」と判断した立会人が封じ手を提案。後日(いつになるかは未定)指し継ぐということになりました。ほんとにお疲れ様です。
局面は、人間だったら投了しているだろうという一方的な局面(ツツカナは駒も足りないし、寄りそうな感じもある)ではあるけれど、入玉模様なのでまだ手数はかかりそうというところ。続きは、内容的にはもう楽しみというようなものでもないんですが、とにかく決着はつけてほしいよね!! 今後のために。
って、今後の人間vsコンピューター戦は、そして将棋界は、どうなっていくんだろうなぁ。
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(今回もイラストはまたろう)