ねこカフェ発表会の当日に、shigさんが印刷して持ってきてくれたプログラムには、私が送ったファイルにはなかったエントリーがひとつ追加されていた。
←こんどピアノのオフ会があったら弾いてみます? 4分33秒(^^;; 私はちょっと
たなぴ ジョン・ケージ「4分33秒」より第一楽章
えぇー(o_o)!? これを演奏するの!? いや、演奏するっつーか、しないっつーか
いきさつはよく知らないけど、たなぴくんも来るようにって誰かが言い出して、でもたなぴくんが「弾ける曲ないし」って言ったかなんかで「じゃあ4分33秒を弾け」って話になり(笑)
たなぴくんは「そんな曲弾いたことない」(←そりゃそうだ)って抵抗したけど
「レッスンしてあげるから(?)」と説得されたらしい(爆)
たなぴくんは「こんなに練習しないで発表会に出たの初めてですよ」とぼやいてた(^^;;
入れ知恵レッスンしたのは、今回の参加者中では随一、現代音楽に詳しいと思われるartomr先生です。先生からは、
・堂々と演奏しろ
・演奏の開始と終了をはっきりさせろ
・演奏中は静寂を保つ(しゃべったり楽器の音をさせたりしない)
・タイマー使用。
というアドバイスがあったそうで、なにせ今回は全楽章ではなく第一楽章の演奏ですからね、
第一楽章分の時間が過ぎたらタイマーが鳴るようにして、鳴ったら立ってお辞儀をする。
楽譜には「Taset」と書いてあるわけだから何か鳴らしちゃいけない、じゃあタイマーはいいのかというと楽章終了して鳴るんだからいいのだという理屈らしい。
たなぴくんはなかなか上手に「演奏」していて、なんかそれらしくピアノの前で静かに座ってるときのみんなのわさわさ感、笑いをこらえてる感じとかちょっと食器が触れ合う音とか、おもしろかった。
shigさん曰く「この曲の第一楽章だけを演奏するって本邦初演じゃないかな」
…そんなものですか…まぁふつうバラでやらんでしょうな
私も(たぶんほかの参加者も)「4分33秒」の演奏を生で聴いたのは初めてで、なんかケージの魅力のごく一端がわかった気がしたよ。錯覚かもしんないけど(笑)
今朝、電車の中で読んでた本「なぜ猫は鏡を見ないか?」(伊東乾)にたまたま、ケージの「オーシャン」を演奏したときの話が載ってたんだけど、この曲は大きな「鯨」が頭の上を泳ぎまわる(もちろん音的に)ところで、オーケストラメンバーは観客を取り囲むように配置されてて、真ん中ではダンサーが踊っているという、遺作というかコンセプトだけがパソコンに残ってたというもの。
この曲のおもしろさは、音があちこちから聞こえるということにかなり拠っているのだけど、ふつうにやると楽器の音が負けてしまうというか分離してしまうものなんだって。人間の耳にとって、定位しやすい音としにくい音ってのがあって、ノイジーなほうが定位するもんで…
それで、プリペアドピアノならぬプリペアドオーケストラとして紙コップや紙皿やアルミホイルを渡して各自「弱音器」を工夫してもらうことに。
アルミホイルはちょっとした風が吹いてもカサカサ言うんだけど、このカサカサはむちゃくちゃ「定位しやすい音」で、だけどホイルがしわしわになるとすぐ、鳴らなくなっちゃうものらしい。118人の演奏者がアルミホイルやら紙コップやら持って練り歩きながら演奏するわけわかんない時間が経つうちに、アルミホイルが鳴らなくなって各楽器は本来の響きに戻っていく。でもそのころにはなんだか耳が慣れていて、鯨の歌と楽器の音は奇妙にしっくりと同居して聞こえるというわけ。
複雑に三次元的な喧騒は、説明しがたい晴れ晴れとした空気を生み、場内は何ともいえない爽やかさに包まれたという。
それはおもしろいかもしれない…音空間としては。しかしそれは「音楽」なのか!? 「音楽」ではあるとして、いったいそれはベートーベンやらブラームスやらショパンやらいわゆる「クラシック音楽」の系譜に連なるものなのか、別物なのか??
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←またろうがイラストを描いた本(^^)
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たなぴ ジョン・ケージ「4分33秒」より第一楽章
えぇー(o_o)!? これを演奏するの!? いや、演奏するっつーか、しないっつーか
いきさつはよく知らないけど、たなぴくんも来るようにって誰かが言い出して、でもたなぴくんが「弾ける曲ないし」って言ったかなんかで「じゃあ4分33秒を弾け」って話になり(笑)
たなぴくんは「そんな曲弾いたことない」(←そりゃそうだ)って抵抗したけど
「レッスンしてあげるから(?)」と説得されたらしい(爆)
たなぴくんは「こんなに練習しないで発表会に出たの初めてですよ」とぼやいてた(^^;;
・堂々と演奏しろ
・演奏の開始と終了をはっきりさせろ
・演奏中は静寂を保つ(しゃべったり楽器の音をさせたりしない)
・タイマー使用。
というアドバイスがあったそうで、なにせ今回は全楽章ではなく第一楽章の演奏ですからね、
第一楽章分の時間が過ぎたらタイマーが鳴るようにして、鳴ったら立ってお辞儀をする。
楽譜には「Taset」と書いてあるわけだから何か鳴らしちゃいけない、じゃあタイマーはいいのかというと楽章終了して鳴るんだからいいのだという理屈らしい。
たなぴくんはなかなか上手に「演奏」していて、なんかそれらしくピアノの前で静かに座ってるときのみんなのわさわさ感、笑いをこらえてる感じとかちょっと食器が触れ合う音とか、おもしろかった。
shigさん曰く「この曲の第一楽章だけを演奏するって本邦初演じゃないかな」
…そんなものですか…まぁふつうバラでやらんでしょうな
私も(たぶんほかの参加者も)「4分33秒」の演奏を生で聴いたのは初めてで、なんかケージの魅力のごく一端がわかった気がしたよ。錯覚かもしんないけど(笑)
今朝、電車の中で読んでた本「なぜ猫は鏡を見ないか?」(伊東乾)にたまたま、ケージの「オーシャン」を演奏したときの話が載ってたんだけど、この曲は大きな「鯨」が頭の上を泳ぎまわる(もちろん音的に)ところで、オーケストラメンバーは観客を取り囲むように配置されてて、真ん中ではダンサーが踊っているという、遺作というかコンセプトだけがパソコンに残ってたというもの。
この曲のおもしろさは、音があちこちから聞こえるということにかなり拠っているのだけど、ふつうにやると楽器の音が負けてしまうというか分離してしまうものなんだって。人間の耳にとって、定位しやすい音としにくい音ってのがあって、ノイジーなほうが定位するもんで…
それで、プリペアドピアノならぬプリペアドオーケストラとして紙コップや紙皿やアルミホイルを渡して各自「弱音器」を工夫してもらうことに。
アルミホイルはちょっとした風が吹いてもカサカサ言うんだけど、このカサカサはむちゃくちゃ「定位しやすい音」で、だけどホイルがしわしわになるとすぐ、鳴らなくなっちゃうものらしい。118人の演奏者がアルミホイルやら紙コップやら持って練り歩きながら演奏するわけわかんない時間が経つうちに、アルミホイルが鳴らなくなって各楽器は本来の響きに戻っていく。でもそのころにはなんだか耳が慣れていて、鯨の歌と楽器の音は奇妙にしっくりと同居して聞こえるというわけ。
複雑に三次元的な喧騒は、説明しがたい晴れ晴れとした空気を生み、場内は何ともいえない爽やかさに包まれたという。
それはおもしろいかもしれない…音空間としては。しかしそれは「音楽」なのか!? 「音楽」ではあるとして、いったいそれはベートーベンやらブラームスやらショパンやらいわゆる「クラシック音楽」の系譜に連なるものなのか、別物なのか??
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