プロ棋士は棋譜を何局も記憶しててすらすら出てくるから抜群の記憶力の持ち主って思われがちだけど、日常的な記憶力はというとごく並、であることが多かったりして…
←選曲で欲張りすぎるからよけい難しいんだよな
要するに将棋の進行であれば上手に覚えられるスキルがあるってことなんですよね。ベースの記憶力がどうこうというより。
将棋をよく知らない人だったらそれこそ、ある局面を「隅っこに香車、隣に桂馬…」と意味なく並べて暗記するしかないところ、
いろんなパターンを知っているから「角換わり」「相矢倉」とか大まかな分類にプラスして、「端歩の突き合いアリ」とか差異を考えればいくつもの駒の配置が一掴みでわかっちゃう、とか。
次の一手を考えるにあたっては、深い深いヨミ(意味)があったうえで必然があって決まっているのでそもそも忘れない、とか。
ただの暗記に見えることでも、その把握の仕方や理解の仕方でがぜん覚えやすさが違ってくるわけです。たぶん、暗譜だってそういう面はあるはず(よく知らないけど)。
「偽暗譜」(手の運動記憶にお任せ)から脱却して、良くも悪くも暗譜というものができなくなってしまったあと、
実験してみたら「見開き2ページブルクミュラー」ならなんとか暗譜できた、というところが昨日の記事でしたが。
このときの暗譜は、手の運動記憶ではないにしても「なんとなく暗譜」の別方式にすぎないというか、頭の中に流れる曲を聞いてそれに合わせて弾くみたいな感じでした。手の感触に頼っていたのよりは大崩れしにくいみたいですけど、暗譜したから何か(演奏面で)良いというふうにもあまり思えなかった。
それで、自分なりに曲を分析して、つまり積極的に意味をつかみ、理解することで、よりしっかりした暗譜ができるのではないかと…そういう実験をしたのが2012年の2月でした。このときは、ヤマハをやめて自己流でピアノを弾いているころで、だから「自分なりに」ってのはほんと何の指導もなしで。
当時の記事:
暗譜チャレンジ: 和音を見てみよう
暗譜チャレンジ: 和音のキャラ
暗譜チャレンジ: いよいよ転調
暗譜チャレンジ: Bパート、さらに分解してみる
基本のコンセプトは、まずパート分けをして全体の構成をつかみ、迷子にならないようにすることと、
和音をつかむこと。
一音一音意識すると数が多いけど和音として認識すれば「いっこ」で済むということですね。
頭の中で流れる音楽から音を聞き取って(?)弾く方式の難点のひとつに、つまり聞き取れない和音は弾けないってのがあるので(^^;;
和音を理解しておくにこしたことはない(ただし、知識が乏しくてややこしいのは結局わからない)。
それでやってみた結果というのが、覚えるのは(私としては)順調に行って、
冷静に弾ける環境なら通せるようになったが(つまり頭にはかなりスムーズに入ったのだが)、
結局あまり実地に練習する時間がなく(頭に入ったものを手に馴染ませることができず)…
本番に臨んだところ、なかなか最初いい感じで弾いていたのに、
楽譜は置きつつ実際には目を離して弾いていたのが、
ちょっとつっかえたところで焦りが生じて、楽譜に戻ろうとして迷子になり崩壊。
半端な暗譜は怪我のもと(発表会録音有)
半端ヨクナイ。
それはともかく、この暗譜は、ブルクのときのなんとなく暗譜とは違ってちゃんと利点があって、
ふだんの私よりいい演奏だった(証人はくさぴあさん)ということで方向性としてはきっと正しい。
ただし、こんなまじめなことをしたのはこれ一回きりで、続きませんでした。
大概、弾く曲がこれ(ショパンのワルツ)よりずっとややこしくて自力で分析のしようがない、というのもあるし、
元来ずぼらなので、面倒なことは続かない、というのもあるし。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
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要するに将棋の進行であれば上手に覚えられるスキルがあるってことなんですよね。ベースの記憶力がどうこうというより。
将棋をよく知らない人だったらそれこそ、ある局面を「隅っこに香車、隣に桂馬…」と意味なく並べて暗記するしかないところ、
いろんなパターンを知っているから「角換わり」「相矢倉」とか大まかな分類にプラスして、「端歩の突き合いアリ」とか差異を考えればいくつもの駒の配置が一掴みでわかっちゃう、とか。
次の一手を考えるにあたっては、深い深いヨミ(意味)があったうえで必然があって決まっているのでそもそも忘れない、とか。
ただの暗記に見えることでも、その把握の仕方や理解の仕方でがぜん覚えやすさが違ってくるわけです。たぶん、暗譜だってそういう面はあるはず(よく知らないけど)。
「偽暗譜」(手の運動記憶にお任せ)から脱却して、良くも悪くも暗譜というものができなくなってしまったあと、
実験してみたら「見開き2ページブルクミュラー」ならなんとか暗譜できた、というところが昨日の記事でしたが。
このときの暗譜は、手の運動記憶ではないにしても「なんとなく暗譜」の別方式にすぎないというか、頭の中に流れる曲を聞いてそれに合わせて弾くみたいな感じでした。手の感触に頼っていたのよりは大崩れしにくいみたいですけど、暗譜したから何か(演奏面で)良いというふうにもあまり思えなかった。
それで、自分なりに曲を分析して、つまり積極的に意味をつかみ、理解することで、よりしっかりした暗譜ができるのではないかと…そういう実験をしたのが2012年の2月でした。このときは、ヤマハをやめて自己流でピアノを弾いているころで、だから「自分なりに」ってのはほんと何の指導もなしで。
当時の記事:
暗譜チャレンジ: 和音を見てみよう
暗譜チャレンジ: 和音のキャラ
暗譜チャレンジ: いよいよ転調
暗譜チャレンジ: Bパート、さらに分解してみる
基本のコンセプトは、まずパート分けをして全体の構成をつかみ、迷子にならないようにすることと、
和音をつかむこと。
一音一音意識すると数が多いけど和音として認識すれば「いっこ」で済むということですね。
頭の中で流れる音楽から音を聞き取って(?)弾く方式の難点のひとつに、つまり聞き取れない和音は弾けないってのがあるので(^^;;
和音を理解しておくにこしたことはない(ただし、知識が乏しくてややこしいのは結局わからない)。
それでやってみた結果というのが、覚えるのは(私としては)順調に行って、
冷静に弾ける環境なら通せるようになったが(つまり頭にはかなりスムーズに入ったのだが)、
結局あまり実地に練習する時間がなく(頭に入ったものを手に馴染ませることができず)…
本番に臨んだところ、なかなか最初いい感じで弾いていたのに、
楽譜は置きつつ実際には目を離して弾いていたのが、
ちょっとつっかえたところで焦りが生じて、楽譜に戻ろうとして迷子になり崩壊。
半端な暗譜は怪我のもと(発表会録音有)
半端ヨクナイ。
それはともかく、この暗譜は、ブルクのときのなんとなく暗譜とは違ってちゃんと利点があって、
ふだんの私よりいい演奏だった(証人はくさぴあさん)ということで方向性としてはきっと正しい。
ただし、こんなまじめなことをしたのはこれ一回きりで、続きませんでした。
大概、弾く曲がこれ(ショパンのワルツ)よりずっとややこしくて自力で分析のしようがない、というのもあるし、
元来ずぼらなので、面倒なことは続かない、というのもあるし。
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社