アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

演奏マップを作る(artomr先生レッスン会)

2020年07月18日 | ピアノ
今日はartomr先生レッスン会@どこでもドア(つまりzoom)がありました。レッスン3枠とお茶タイム。

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私はスクリャービンの前奏曲op11-2を見てもらいました。

音が並ぶようになった(音がだいたい頭に入った)という意味では「ほぼ」できていて
局所的には、フレーズの形というかまぁまぁいい感じでできて
今いちばんまともに弾ける曲かもしれない…

けど、そこで満足しているartomr先生ではないのだった。
「この曲なら(2ページ、音もあんまり飛ばないし速くない)…」パーフェクト、ノーミスクリアできるはず、というのとはちょっと違って
全体をしっかり把握して構築して弾く、

というのができるようになるんじゃないか。という野望を持っている、らしい。

というわけで、今日は曲の全体像を作る話が中心になりました。(あれ? 音を頭に入れるための和声の話をしてもらうってことになってたのが飛んでいるような)

今日のレッスンを聞いて「おぉ」と思ったんですが、この曲、最初聞いたときはわけわからんように聞こえたのですが意外にもシンプルというかくっきりはっきり作られています。きちんきちんと8小節ひとまとまりで進行していきますし、それが「ふたまとまり」で一つの部分かできていて、全部で四つの部分と四小節のオマケで完了です。



最初の8小節は、1小節目の最後で早々に最高音が来て、でもそこからはやたらと下降する動きが特徴的です。別に、高い音がすなわち盛り上がりであると決まったもんじゃないですけど、この曲の場合はだいたい音が高いのは頂上、そこから音が下がるのは盛り下がりと考えればよくてそういう意味でもシンプルです。

8小節目の最後は「へんな具合に」音が上がっています。私が前に書いた記事「調とかについての雑な理解を語る」というのがありましたが(artomr先生曰く、あれはとてもレッスンの参考になったそうです)私が

「その続きで2小節目は「レ#」が出てくるので「え?」と思って弾く。」
「8小節目はわけのわからんことになっている(試合放棄)」

と書いた、投げ出したところが実は重要ポイントでして、ここでは今日の重要ポイントそのいち
「スクリャービンは下方変位がお好き」

私が放棄したところは二か所とも「下方変位」がらみだったわけですが、要するに「ドミソ」とあったらふつうの和音だけどこの「ソ」が半音下がったら「下方変位」。2小節目は「ごどごどの下方変位」だそうですが、つまり「五度調(ミから始まる短調音階)の五度和音(シレ#ファ#)の下方変位(シレ#ファ)」

ポイントとなる音なのでわざわざrit.でたっぷり聞かせます。曲が始まってまだ2小節目だってのにいきなりrit.書いてある曲も少ないよね。

…この調子で書いていくと、たった2ページの曲でもなかなか「全体像」にたどり着きませんね。

でも、今日のartomr先生はいちおう時間を気にして進めていて、ちゃんと一時間のレッスン中に全体像を語り終わりましたよ。

フレーズの最高音や、フレーズの上がり下がり、強弱記号、休符、リズムの特徴など楽譜に書いてあることを組み立てて、
曲の山谷、色の変化をどうするのかを考えていきます。
そして具体的な強弱、ペダル、ルバートなどを決めていくわけです。

たぶん、数学の問題の答えほどひとつにバシッと決まるわけではないだろうけど、大筋はこうだというのはあり、
そしてそれを骨組みにして実際に練習していって、流れが自然になったころにはその人の演奏ができてくる、という感じかな?

いい曲を選んだな、と思います。私はいつも自分で弾く曲を選んでいますが、これは(珍しく)artomr先生チョイスです。

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これまで弾いたレア曲のお奨め度まとめてみた

2020年07月18日 | ピアノ
レア曲の機運が(ごく一部でw)高まっているので、これまでに弾いたレア曲をまとめてみた。

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(お奨め度を☆で示しています)

アルカン/バルカローレ op.70-6】☆☆☆☆
森下唯氏がYoutubeにアップしてるし、まぁそんなにレア曲でもないと思うけど(どうだろう)
私以外が弾いてるの見たことないからいちおう。

とにかく名曲であることは間違いありません。簡単とはいいませんがゆっくり系の曲を得意とする(というか速い曲を苦手とする)方にはお奨め。心こめて弾くとなんか迫力があって、うららかな穏やかな日でも沼の底に引きずり込まれる感じがしますよ(褒めてる)

★この曲はめるちゃんとの出会いの曲でもあります。この曲を弾いてみて「この子をうちに連れて帰ろう」と決めたので。

バーバー/ノクターン Op.33】☆☆
これは、さらっと聞くとさすがフィールドのノクターンのオマージュ、穏やかできれいな感じだけども、このちょっとねじけた現代風なところが、要するに譜面上は臨時記号の嵐になるので、シャープやフラットいっぱいついてると譜読みが嫌って人にはお奨めできない。けど一生のうちどこかでは弾いてみようと思うなら少しでも目がいいうちに弾いたほうが(譜読みしたほうが)いいですよ。いつ弾くの今でしょう。

これはかなり練習するのがやっかいな曲だと思うけど、でも練習してて飽きない曲なんです。しつこくやっているとちゃんと違うものが見えてきて、「こうしたいな」が出てくるし、万華鏡みたいな曲です。

モーツァルト/ピアノソナタK.533第二楽章】☆☆☆
モツ様なのにレア曲とはこれいかに。まぁ不思議かもしれないけれど、実際、この曲を私以外が弾くのを生で聞いたことはないんです。
たぶん、人気のない一楽章の続きだからあまり弾かれないのかなと。というか、そもそも二楽章が弾かれる頻度自体低いかもしれないですね。でも、モツソナの二楽章、美しいのがたくさんあります。

この曲は、美しいというかかなり奇妙な感じがする部分もあり、弾いていて妙にクセになるんですよ。おもしろいんです。弾きやすくはない。

すごく頑張って弾いてもウケは悪い。そういう意味ではコスパ悪いかも(笑) 自分の楽しみのために弾く曲かな。

★おゆき先生のところへ「体験レッスン」に行ってみてもらった曲です。初回がなぜこのチョイス? って思われたらしい。

大辻ゴン/あさがお】☆☆☆
音がめっちゃ少ないから譜読みはスグ(素敵に弾けるかどうかは別問題)。
これを弾いたイベントが、初めてartomr先生を見かけたときなんだけど、そのときペダルを褒めてもらってイイ気になって、連弾を申し込んだといういきさつがあります。ただしペダルは私のセンスではなくて、楽譜にちゃんと書き込まれていて、そのとおり踏むとちゃんと「おされ」に聞こえるように作ってあります。

けど、ペダルはともかく「間」とかいろいろ、人によって違うものが出る、「余白」の多い曲だと思います。この曲集(幻想小曲集)、ほかにもいいのあるんですよ。そのうち弾くかも。

シベリウス/ソネット】☆☆☆
作曲家としてはぜんぜんレアでなく、長さもお手頃、きれいで、そんなに弾きにくくもなく、なんでマイナーなのかわかりませんがあまり弾かれていないですね。

詩の朗読のように、息継ぎみたいなところがあるのですがその空白がきれいに弾けたらすごく魅力的な曲だと思うんですよね。張った録音は2011年のですが下手くそなのでそのうち弾き直したいなと思います。

(楽譜: シベリウスピアノアルバム 全音ピアノライブラリー)

連弾: ベネット/スキップとセイディ】☆☆☆☆☆
連弾部門ならこれ!! まとまりよく、かわいく、おしゃれでかつ親しみ深く、ノリよく楽しい。完璧です。
ねこのおはようからおやすみまでをトータルでサポートする四曲セット。
また弾きたい。相手が必要だが(2ndにはかなりうまい人を連れてきたほうがいいよ!!)

(楽譜: スキップとセイディのための組曲 (1台4手)[SUITE FOR SKIP & SADIE(1P4H)]ベネット (BENNET, Richard Rodney))

私の弾く「レア曲」は楽譜の入手が難しかったりするようなほんとのレアものはなくて(だからミディアム・レア)、しかも難易度も長さもそこそこ、手のつけやすさはお墨付きです。しかも名曲揃い。自信持ってお奨めします(^^)

昨日の記事に貼ったアルカンの「ファ」は…すごくおもしろいと思うんだけど弾きにくいので☆☆


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