中学のときの音楽の先生をお迎えしてみんなで歌を歌ってしまおうというびっくりゴージャスな企画も本日で5回目。
(初回の記事: 「深い記憶にある歌をみんなで歌おう」)
←今回は幹事さんの独唱も聞けてお得でしたのよ
私は前回、参加してないんで4回目。去年、参加しなかったのは別に子どもの受験で忙しかったからではなくて、確かピアノイベントと重なったからであったような。
そして前回も来たらしい、おんちゃんさんが持っている楽譜ファイルを横から覗くと、なんと。カラーのインデックスラベルが貼られており、先生が「歌いましょう♪」と言った曲をさっと開けるようになっているではありませんか。
…私の知らないうちに世の中は進歩しているのだな…
(私の分の目次とラベルも後でいただきました - Thanks)
「せっかくなので、ファイルされている順にどんどん歌っていくのはどうかしら」と先生。
まぁそうは言っても全部歌えるわけはないのですが、途中までそんなふうに行ってみました。
あまがえるの歌(丸山亜季)
川の合唱(丸山亜季)
カリンカ(ロシア民謡)
機関車のうた(丸山亜季)
すすめ山賊(丸山亜季)
ちびすけうさぎのカルロス・ロサーノ(丸山亜季)
てぃーち でぃーる(沖縄わらべうた/林光編曲)
花冠の歌(ウェーバー)
ん?? ファイルの最初は「丸山亜季」という、あんまりほかで見聞きしたことない作曲家のオンパレード。昔、授業内で歌ったときは、作曲者名とか気にしたことがほとんどなくて(魔笛がモーツァルトなのは知ってたけど、農民カンタータが大バッハとか知らなかった)、「丸山亜季」なんて名前も意識に上ったことはないんだけど、こうして歌ってみると曲だけはもう体に染み付いている感じだわね。
先生は、自在に転調して私たちの低くなった声に合わせて伴奏しながら、「川の合唱」をみんなが歌ったときにこう言った。
「やっぱり、大人になって歌うと子どものときと違うわね。同じ歌詞でもその裏にまつわる想いとかが違ってくるものね」
どうなんでしょうね?? なにしろ私たちは、その、子どもだったわけで、自分がどう歌ったのかなんて覚えてるわけはなし、比べようがありません。
ただひとついえることは、こうしてみんなで声を合わせて歌える瞬間が、どんな素敵な宝物なのかということなんぞ、これっぽっちも考えてなかったということですね(^^;;
ところで、この「川の合唱」などは「音楽劇」の一部で、つまり劇中に出てくる歌です。全体はあくまで「劇」であって、でも、音楽劇だからちょくちょく歌が出てくる、というような。
一方、ウェーバーさんの場合は、「歌劇」なので、歌の間も着々と話が進行しているのであって、歌詞の中に、話のナカミがあるところが違うとのこと。そういわれてみればそうか。
というか、ピアノだのバイオリンだのを趣味でボチボチやってる中で、ウェーバーさんというのはあまり大きな存在感のない(失礼!!)作曲家ですが、ニコミコ会ファイルの中には「花冠の歌」「狩人の合唱」「角笛の」と、三曲も入ってます。今日は連続で歌ってみましたが、いずれもいい曲ですね。「狩人の合唱」はほんとは男声用の曲であって(そりゃそうだ)男声合唱だとすんごくいい感じだそうですけど、そして「花冠の歌」は女声用。でも、「私たちは勉強会のとき、男も女もなくいっしょに歌っていたんだけれどもね」と先生。勉強会!?…
そもそも、先生がなんでこんな、常識からまったく外れた歌のセットを授業展開していたかということが、ニコミコ会初回などではまったく謎に包まれていましたが、今回はかなり詳しく話を伺うことができました。
#先生が、JGの先生になるに至ったいきさつというのも、たいへん興味深かったのですが、
#ここで書いていいものかビミョーなのでおいとくとして。
先生がいらした教育学部の音楽専攻ではなかなか個性的?な空気があったようで、文部省(そのころは文科省ではなく)の教え方でやったら子どもたちは音痴になっちゃうし音楽が嫌いになっちゃう、という危機感に満ちていたそうなのです。それで、じゃあどうすればいいのかという問題意識を持った音楽教師が集まり、作曲家林光のアドバイスを得つつ、カリキュラムというか歌セットを作り上げていったと。
いやもう、それでバラエティーに富み、ほんものの音楽が体験できる歌をどんどん私たちは浴びるように注がれて育ったわけですね。
あ、でも、現在のJGでは「ふつうの」音楽教育がされているようです…えぇっ(o_o)
今回は、みんなの近況アンケートがまとめられた冊子が配られるという充実振り。それでまたその冊子の中身が…濃い(^^;;
みんないろいろ変転しつつパワフルに生きているのだなぁと。
というわけで、だんだん話も考察も深まってファイルも分厚くなっていくニコミコ会。次回(いつ?)乞うご期待!!
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はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編 (BOOKS) ←またろうがイラストを描いた本(^^)
(初回の記事: 「深い記憶にある歌をみんなで歌おう」)
←今回は幹事さんの独唱も聞けてお得でしたのよ
私は前回、参加してないんで4回目。去年、参加しなかったのは別に子どもの受験で忙しかったからではなくて、確かピアノイベントと重なったからであったような。
そして前回も来たらしい、おんちゃんさんが持っている楽譜ファイルを横から覗くと、なんと。カラーのインデックスラベルが貼られており、先生が「歌いましょう♪」と言った曲をさっと開けるようになっているではありませんか。
…私の知らないうちに世の中は進歩しているのだな…
(私の分の目次とラベルも後でいただきました - Thanks)
「せっかくなので、ファイルされている順にどんどん歌っていくのはどうかしら」と先生。
まぁそうは言っても全部歌えるわけはないのですが、途中までそんなふうに行ってみました。
あまがえるの歌(丸山亜季)
川の合唱(丸山亜季)
カリンカ(ロシア民謡)
機関車のうた(丸山亜季)
すすめ山賊(丸山亜季)
ちびすけうさぎのカルロス・ロサーノ(丸山亜季)
てぃーち でぃーる(沖縄わらべうた/林光編曲)
花冠の歌(ウェーバー)
ん?? ファイルの最初は「丸山亜季」という、あんまりほかで見聞きしたことない作曲家のオンパレード。昔、授業内で歌ったときは、作曲者名とか気にしたことがほとんどなくて(魔笛がモーツァルトなのは知ってたけど、農民カンタータが大バッハとか知らなかった)、「丸山亜季」なんて名前も意識に上ったことはないんだけど、こうして歌ってみると曲だけはもう体に染み付いている感じだわね。
先生は、自在に転調して私たちの低くなった声に合わせて伴奏しながら、「川の合唱」をみんなが歌ったときにこう言った。
「やっぱり、大人になって歌うと子どものときと違うわね。同じ歌詞でもその裏にまつわる想いとかが違ってくるものね」
どうなんでしょうね?? なにしろ私たちは、その、子どもだったわけで、自分がどう歌ったのかなんて覚えてるわけはなし、比べようがありません。
ただひとついえることは、こうしてみんなで声を合わせて歌える瞬間が、どんな素敵な宝物なのかということなんぞ、これっぽっちも考えてなかったということですね(^^;;
ところで、この「川の合唱」などは「音楽劇」の一部で、つまり劇中に出てくる歌です。全体はあくまで「劇」であって、でも、音楽劇だからちょくちょく歌が出てくる、というような。
一方、ウェーバーさんの場合は、「歌劇」なので、歌の間も着々と話が進行しているのであって、歌詞の中に、話のナカミがあるところが違うとのこと。そういわれてみればそうか。
というか、ピアノだのバイオリンだのを趣味でボチボチやってる中で、ウェーバーさんというのはあまり大きな存在感のない(失礼!!)作曲家ですが、ニコミコ会ファイルの中には「花冠の歌」「狩人の合唱」「角笛の」と、三曲も入ってます。今日は連続で歌ってみましたが、いずれもいい曲ですね。「狩人の合唱」はほんとは男声用の曲であって(そりゃそうだ)男声合唱だとすんごくいい感じだそうですけど、そして「花冠の歌」は女声用。でも、「私たちは勉強会のとき、男も女もなくいっしょに歌っていたんだけれどもね」と先生。勉強会!?…
そもそも、先生がなんでこんな、常識からまったく外れた歌のセットを授業展開していたかということが、ニコミコ会初回などではまったく謎に包まれていましたが、今回はかなり詳しく話を伺うことができました。
#先生が、JGの先生になるに至ったいきさつというのも、たいへん興味深かったのですが、
#ここで書いていいものかビミョーなのでおいとくとして。
先生がいらした教育学部の音楽専攻ではなかなか個性的?な空気があったようで、文部省(そのころは文科省ではなく)の教え方でやったら子どもたちは音痴になっちゃうし音楽が嫌いになっちゃう、という危機感に満ちていたそうなのです。それで、じゃあどうすればいいのかという問題意識を持った音楽教師が集まり、作曲家林光のアドバイスを得つつ、カリキュラムというか歌セットを作り上げていったと。
いやもう、それでバラエティーに富み、ほんものの音楽が体験できる歌をどんどん私たちは浴びるように注がれて育ったわけですね。
あ、でも、現在のJGでは「ふつうの」音楽教育がされているようです…えぇっ(o_o)
今回は、みんなの近況アンケートがまとめられた冊子が配られるという充実振り。それでまたその冊子の中身が…濃い(^^;;
みんないろいろ変転しつつパワフルに生きているのだなぁと。
というわけで、だんだん話も考察も深まってファイルも分厚くなっていくニコミコ会。次回(いつ?)乞うご期待!!
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はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編 (BOOKS) ←またろうがイラストを描いた本(^^)
で、今回、「丸山亜季」という名前が出てきましたので、もしやと思い、その先生が最初(小学3年生の4月)に取り上げた曲、「チポリーノの冒険」をググったところ、ビンゴ! この曲も丸山亜季さんの曲でした。
自分は小学生時代のことはほとんど覚えていない(つもりだった)のですが、この曲はメロディーはもちろん、歌詞もほとんど覚えていました。私は高校時代から10年以上合唱団で歌っていたのですが、そんな私のひとつの原点を思い出した気がします。
思わぬ懐かしさに、ひとりで盛り上がったコメントをダラダラと。失礼しました。
先生の髪型が思い出されます。
多分我々の学年も習っていたはずで、もうひと方の先生と歌う曲がずいぶん違っていました。
特に印象深いのは、♪ツメクサの花の昨晩にポランの広場の~♪という曲。題名がわかりませんが。
でも小学校ということは、公立小ですか?
ほら、文部省の選曲やカリキュラムに異を唱えるってところがなんか、いかにも反体制的というかJGにはぴったりですけど(笑) 公立で同じことやってたら(教科書使わないで授業してたら)文句が来たりするかなって。音楽だからそんなに問題にならないのかな?
音楽だったら、教科書に沿ってることより、「音が楽しい」ことが大事だと思いますけどね(^^)
ははは(^^;;
あー、ありましたねー、ポラン。ニコミコ会の楽譜ファイルには、まだないみたい。
タイトルは…
「ツメクサの咲く頃」
でいいのかしら?
http://tomitayaphoto.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
> 公立で同じことやってたら…文句が来たりするかな
はい。
私はこの音楽の先生に小3から小6まで4年間教わったのですが、小6の時、1回だけ、音楽の教科書に出ている曲をひととおり授業で歌ったことがありました。いかにも「仕方なく」という感じで。
最後の「君が代」も歌い(歌わせ)ましたが、その音楽の先生は「みんなも6年生なんだから、この曲が戦争中にどんな風に歌われたか、知ってても良いと思う。」みたいなことをポソリ。
他方、小6のクラス担任の先生は授業中に、「君が代の『君』っていうのは、『あなた』って意味なんだから、君が代を問題視するのはおかしい」と話していました。
…きっと、生徒からは見えないところで、いろいろとあったのだと思います。
それはともかく、私が音楽(合唱)好きになったのはこの授業のおかげでもあると思います。
(^^;;
> この曲が戦争中にどんな風に歌われたか、知ってても良いと思う
あぁそういう方面の気持ちもありますよね。
JGでは、間違っても君が代が出てくることはないわけなんですが。
いろいろあったのでしょうね~
でも、政治的、宗教的思惑として先生が何を思っていたかとはとりあえず無関係に、子どもたちに音楽の心が伝わったのは幸せなことです。